オーガニック生活便流・「肌断食」のすすめ

オーガニック生活便流・「肌断食」のすすめ
使うのは、ワセリンではなく植物オイルを。
超シンプルスキンケアで潤いがある健康肌を回復する。

肌断食が流行っているわけは?

最近、気になるスキンケアとして、「肌断食」に関心が高まっています。

肌断食が流行となった背景には、どうやらクレンジング、洗顔フォーム、化粧水、クリーム、美容液と、あらゆるスキンケアアイテムに、石油合成成分が使われてことがあると思われます。

ほとんどの石油合成成分は、肌を酸化させてしまう作用があるので、丁寧にお手入れをすればするほど、肌が荒れてしまうという悪循環に陥ることになりかねません。24時間、素肌は石油漬けという状態から抜け出すためには、「肌断食」は、ひとつのいい方法です。

肌断食は本当にいいの?

肌には、もともと、皮脂分泌をして潤いを保ったり、雑菌が入ってこないようなバリア機能を持っています。しかし合成成分によって表皮が溶かされ、徐々に薄くなって、気がついたらすっかりバリア機能が壊れているという人が多いのは事実です。

こんなときは、肌に化粧品をつけるのを一切、やめて、洗顔は湯洗いのみという、「肌断食」もたしかに素肌回復のために役立ちます。

ワセリンではなく植物オイルがおすすめ

ただし「肌断食」というと、肌につけるものはワセリンだけという方法が一般的なようですが、「オーガニック生活便」としては、ワセリンはおすすめしません。

ワセリンは、石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもので、何種類かがありますが、一般的にはより精製度の高い白色ワセリンを指し、医薬品に使われています。

ワセリンが医薬品として使われ始めたのは、石油産業が盛んになった近代になってからのことです。

長い人類の歴史のなかで、石油が医薬品や化粧品の原料として使われたのは、近代が始まって以来のことです。

ワセリンが医薬品のクリームとして使われ始めたばかりの1890年代、当時の専門家や医者たちは、ワセリンについて「肌の中に熱を閉じ込めてしまう」、「皮膚呼吸を疎外する」などの不安について報告し、ワセリンを素肌に塗ることには懐疑的でした。

実際、ワセリンは、長く使ううちに、肌が潤いを保つのに必要な常在菌が棲む環境を壊していくので、乾燥や、肌のくすみの原因になりかねません。「オーガニック生活便」に来る電話相談でも、「ワセリンだけを使う肌断食を続けた結果、肌がカサカサしてきたがどうしたらいいのか」というお問い合わせが増えています。

 

オーガニック生活便流「肌断食」

オーガニック生活便流「肌断食」では、ワセリンの代わりに、良質の植物オイルを使う方法をおすすめしています。

乾燥肌や敏感肌の人に適した「肌断食」は、湯洗い洗顔をし、その後につけるものは、マカデミアナッツオイルかまたはクランベリーオイルを使ってください。

マカデミアナッツオイルは、人の皮脂にもっとも近いオイルと言われており、ビタミンなどの栄養成分が豊富で乾燥肌特有の皮脂分泌の少なさを補ってくれます。

クランベリーオイルは、若返りビタミンと言われるビタミンEが豊富な植物オイルで、薄くなった肌バリアの回復に役立ちます。また肌のくすみを予防する働きでもよく知られています。

マカデミアナッツオイルもクランベリーオイルも、抗酸化成分に富んでおり、肌の酸化を抑えてくれる働きもあります。

いっぽう炭化水素で構成されているワセリンは、栄養分や抗酸化成分は含まれていないので、肌の回復を応援する働きや、酸化を抑える働きは期待できません。

「肌断食」の間、できるかぎりメイクはしないで過ごしてください。どうしてもメイクをする必要があるときは、フェイスパウダーのみを顔全体につけ、眉や唇のポイントメイクを。フェイスパウダーも、クズ粉や穀物のパウダーをベースにしたもの、あるいはシルクパウダーなど、できる限り天然に近いものを選んでください。

そうしたシンプルメイクならば、夜のケアとして、顔全体は湯洗いか、または石鹸洗顔で済ませることができます。

ポイントメイクの部分のみ、マカデミアナッツオイルで落として、軽く石けんで洗ってください。もちろんポイントメイクも合成成分を使っていないオーガニックメイク用品を使ってください。そのほうが落ちやすいので、肌に負担がかかりません。

オーガニック生活便流・「肌断食」で、健康な肌バリアを回復し、なめらかで潤いのある肌を取り戻しましょう。

 

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