マスティック特集

歯医者さんもマスティックの力に注目!
      口臭爽やか。歯周病予防にも。
      「植物の力で歯周病を予防したり口臭を爽やかにできないのだろうか?歯医者が発見したのが不思議な木、マスティック。5000年前から使われてきた抗菌力の高い樹脂を天然成分の歯磨き粉にしました!」

口臭や歯茎の血は、歯周病が原因かも!

最近、若い人の間でも増えているのが歯茎の腫れや血、そして口臭。じつはそれらの症状は、歯周病が原因かもしれません。歯周病は、やがて歯茎を支える骨が溶け出し、歯がなくなってしまうという深刻な病気です。

専門家の間では、「日本人の90%が歯周病にかかっている」という報告も出ているほど。歯周病は、口の中で悪玉菌が増えることによって悪化します。今、これほど歯周病の悩みが広がっているのは、食べ物とそして合成界面活性剤の歯磨きが原因のようです。(一般的には歯磨きの合成界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウムが使われています。)

歯茎にダメージを与える合成界面活性剤

合成界面活性剤は、スキンケア用品やシャンプーの洗浄成分や乳化剤として使われていますが、たんぱく質を壊してしまうので、肌荒れや頭皮の痒みを引き起こす合成成分です。これが一般の歯磨きにも使われているのです。 口のなかは、肌や頭皮よりももっと繊細な粘膜で覆われていることを考えると、合成界面活性剤の不安はもっと大きなものになります。合成界面活性剤配合の歯磨きは、味覚を麻痺させてしまうことはよく知られていますが、問題はそれだけではありません。

歯茎の組織を壊してもろくしてしまうので、口のなかには、悪玉菌が増えてしまうこととなります。その結果、歯周病という深刻な病気へとつながるのです。つまり口臭や歯茎の腫れは、この歯周病にかかってしまう前兆とも言えますから怖いですね。

合成成分では歯周病菌を抑えられない

そうした歯周病を予防するには、まず合成界面活性剤不使用の石けんの歯磨きに変えること。でも一度、歯周病がかなり進んでしまった口内環境はすぐには変わりません。悪玉菌が歯周病を促進する菌となって繁殖しているからです。 そうした悪玉菌を抑えるために市販の薬用歯磨きやマウスウオッシュも出ていますが、それらの薬用成分が塩化セチルビリイニムなどの合成成分です。薬用合成成分は、口のなかの悪玉菌だけではなく、善玉菌も殺傷してしまいます。そうすると口のなかの菌のバランスがさらに崩れて、ますます歯周病が悪化するということにもなりかねません。

口のなかの環境を整える植物の力

「口のなかの悪玉菌だけを抑えて、善玉菌は殺さない薬用成分はないだろうか。それは合成成分ではなく、植物の中にあるはずだ」と研究してきた歯科医がいます。「歯周病を自分で治す本」の著者、渡辺秀司さんです。 以前から渡辺さんは、口のなかの菌のバランスをとる、抗菌力の高い植物の力に目を向けていました。もともと漢方に詳しい知識を持つ渡辺さんは、甘草や肉豆くなどの漢方薬のマウスウオッシュを作り、患者さんに分けてきました。しかしその漢方薬のマウスウオッシュでも抑えきれない、悪玉菌があることに頭を悩ませていました。 「若い人の歯周病の原因にもなっているグラム陰性菌だけは、漢方でも抑えられなかったんですよ」。 渡辺さんは、さまざまな文献をあたるうちに、ギリシャで昔から使われてきた不思議な木のことを知りました。

古くから歯周病や口臭予防に使われてきた不思議な木

マスティックは、ウルシ科の木で、幹に傷をつけておくと金色の樹脂が滴り落ちます。 すでに5000年前のエジプトで歯のケアに使われており、ギリシャでも古くから口の臭いをレモンのようにさわやかにするとして女性たちから愛用されてきました。そんなマスティックは、英国での科学的な実験によって、高い抗菌力があることが明らかにされ、以来、世界的に着目されるようになりました。

歯科大学がマスティックの抗菌力と口臭予防を確認

渡辺修司さんは、明海大学歯科部に依頼して、マステイックのガムが口のなかの有害な菌を抑えて歯周病を予防する実験データーを得ました。とくに着目すべきはこれまで漢方でも抑えることができなかった「グラム陰性菌」までを見事にマステイックは抑えていたこと。同時にマスティックが、善玉菌は殺傷することはなく、口内環境をいい状態に保ってくれることもわかりました。さらに渡辺さんは、神奈川歯科大学と協力して、マスティックが口臭をさわやかにする効果もあることを確認しました。

歯科医が作ったマスティックの歯磨き

渡辺さんは、現代の歯周病に悩む人にとってマスチックはたいへん有効なものだと確認し、マスチックの樹脂成分を配合した歯磨きを作りました。もちろんこのマスチックの歯磨きは、合成成分を配合せず、天然成分だけを配合しました。口臭予防や歯茎をすっきりきれいに保つなど、マスティックの力が実感できる歯磨きです。

Toothpaste

口臭や歯周病予防ができるマウスウォッシュ

マスティックは、ギリシャではガムのように噛んだり、パンや酒に香りづけをするために使われてきました。トルコではアイスクリームにも入っています。「マスティックの樹脂を噛んでいると、口臭がさわやかになり、歯周病にならない、また歯が輝き丈夫になる」と言い伝えられてきたのです。マスティックの中でもとくに品質がいいと言われているのが、ギリシャの東端、エーゲ海に浮かぶヒヨス島のものです。今でもこの島の生産組合が、マスティック樹脂のガムを作っています。 歯科医の渡辺修司さんは、このマスティックガムを使って歯科大学と協力して、実際にマスティックが有害な菌を抑えて歯周病を予防したり、口臭を抑えることを明らかにしています。

Mastic gum

一般の歯磨きに入っている合成成分をチェック!

そのマスティックの小枝は、5000年前からバビロニアやエジプトそしてギリシャなどで天然の歯ブラシとしても使われてきました。中近東では今でも使われていますが、最近になってその歯ブラシがヨーロッパでも販売されるようになっています。マスティックの歯ブラシについては、昔から次のような有用性が言われてきました。

  • 口臭をさわやかにする。
  • 歯周病の抑制。
  • 歯茎からの出血をとめる。
  • 歯を白く堅くする。
  • 歯の痛みを和らげる。

現代の研究結果でも、マスティックの木には、少なくとも19種類もの歯に有用な天然成分が入っていると報告されています。抗菌、歯茎を引き締める、洗浄剤、酵素、歯の炎症を抑制するなどの成分や、そして歯を丈夫にするフッ素などが含まれているというのです。このマスティックの木によるマウスケアは、世界保健機関でも推奨されています。やっぱり昔から使われてきたものは凄い!ですね。

>> 天然のマスティックのハブラシ アイシス

Dr.ハウシュカの歯磨き

マスティックを配合したハミガキは、ヨーロッパの一地域で市販されています。ドイツの自然コスメメーカーであるDr.ハウシュカは、もともと植物療法に基づく医薬品を作ってきた会社ですが、ここでもハーブとマスティックを配合した歯磨きを製造しています。

Toothpaste

マスティックのハミガキを開発した渡辺秀司さんインタビュー

「今、口の中の細菌を減らすために、マウスウォッシュなどに合成成分が多く使われています。でもそれではからだ本来の免疫力を下げてしまうことになるので、かえって悪い方へ向かう可能性が高い。体本来の免疫力を下げずに、抗菌しようとするなら、自然の植物の力が一番です」。以前から渡辺さんは、漢方薬で抗菌しようと、うがい薬を作っていましたが、歯周病の原因となる菌のいくつかには有効でした。「しかしどうしても漢方薬では抗菌できないグラム陰性菌の一種がありました」。

渡辺さんは、その厄介なグラム陰性菌を抑えるにはどうしたらいいのかと悩んでいたところ、マスティック樹脂のことを知ったのです。渡辺さんの研究グループは、ヒヨス島のマウスティック樹脂の天然ガムを使って、歯周病の原因となる細菌についてどんな作用を及ぼすのかについて実験データーをとりました。その結果、マスティックのガムを噛んだグループは、別のガムを噛んだグループに比べ、唾液に含まれる細菌の数があきらかに減っていました。

「この実験でとくに驚いたのは、漢方薬でも抑制できなかったグラム陰性菌の数も減っていたことです。さらに素晴らしいことに、マスティック樹脂のガムは、強い抗菌作用がありながら、善玉菌(常在菌)については、それほど作用しないことがわかりました」。このマスティック樹脂の実験結果は、平成12月4月に開かれた日本歯周病学会で発表されました。また渡辺さんは、神奈川歯科大学歯周病学講座に依頼して、マスティックの口臭を抑制する効果についても実験データーをとりました。その結果、口臭の原因となる物質の濃度をマスティックが減少させることがわかりました。「昔から使われてきたマスティックは、科学的に見ても理想的な天然のマウスケア素材です。歯周病の予防にももっとみなさんに使ってほしいものですね」。渡辺さんはこのマスティックの効果について広く知ってもらおうと、「歯周病を自分で治す本」を書いています。

古代からの万能薬マスティックとは?

マスチックは、芳香性の常緑樹。このマスティックの木は、サウジアラビア、スーダン、南エジプト、ギリシャ、東インドに自生しています。木に傷をつけると傷口を保護するために粘性のある透明な樹液を出し、レモンイエローの樹脂になります。優しい上品な蜂蜜のような甘さとほのかなレモンに似た爽やかな香りは、人の疲れを癒し、希望に満ちた明るい気持ちにします。マスティックは古代エジプトの有名な香、キフィの素材とも言われ、”歓びを与える香”といわれていました。 ギリシャでは、5千年もの昔からマスティックの樹脂を植物療法に利用してきました。胃が痛むときに噛んだり食べたりして、薬として利用していたのです。また傷口をふさぐ効果もあることから、外用薬として、消毒薬や傷薬、火傷の薬としても活用されていました。

古代からの植物療法として使われてきたマスティックは、現代になってさまざまな科学者が着目するようになり、あらためてその高い抗菌力や有油性が認められました。現在、ヨーロッパの一地域では、マスティックの木の歯ブラシやマスティックを配合したハミガキが販売されています。そのほかマスティックのオイルには、日焼け止め効果もあり、化粧品の原料にも使用されています。いわばマスティックの利用は、現代社会に蘇った植物療法のひとつとも言えましょう。