松田養蚕場

松田養蚕場（日本）

日本の養蚕文化の可能性を
ひろげていきたい

設立者の松田道夫氏は、蚕が紡ぐ繭に魅せられ、シルクの研究に取り組んで10余年。日本の養蚕文化の可能性をひろげていきたいとの思いから、純国産の繭を原料とした安心安全のシルク製品の生産にこだわり続けています。

世界で初めて水に溶けるシルクパウダーの開発に成功

『繊維の女王』シルクの主成分をそのまま美容成分に

繭に身体を包み、繭のバリア機能で自らの身体を守る蚕。その繭から生まれるシルクは、『繊維の女王』と呼ばれ、太古の昔から人々を魅了してきました。

人工的に作り出すことの出来ない、唯一無二の天然繊維。

上品な煌きを放つ美しい光沢とさらさらとした優しい触り心地。

そのシルクの美しさは、実は人の肌にとっても最高の美容成分になります。

紫外線をカットし、まるで呼吸するかのように肌を快適な温度と湿度に保つ機能性。

これらはシルクの主成分「フィブロイン」というタンパク質が持っている特性になります。

「フィブロイン」は、長期にわたり医療分野で手術用の縫合糸として使用され、人体との優れた親和性と安全性が証明されている天然素材として知られています。

従来、「フィブロイン」は、水に溶けないタンパク質と考えられていましたが、『松田養蚕場』設立者の松田道夫氏は独自の特許技術により、世界で初めて、水に溶ける美容成分「水溶性フィブロイン『煌繭（きらまゆ）』」の開発に成功しました。

また、安全性にもこだわり、その製法には化学溶剤などは一切使わず、天然の海水中に存在する人体に無害な無機塩類(ミネラル)を使用して抽出しました。

『煌繭（きらまゆ）』は、
希少な純国産繭(シルク)１００％使用

『松田養蚕場』では、純国産の繭を原料としたシルク製品の生産にこだわり続けています。

日本近代化の礎を築いた養蚕業は、戦後、様々な理由により急速に衰退しています。

その理由は、海外からの安価な 輸入シルク、石油原料由来の化学繊維の発明、養蚕農家の高齢化･後継者不足などがあります。しかしながら、近年、シルクは繊維以外の用途で機能性研究が進み、再び注目が集まっています。

松田氏は、シルクの研究から養蚕に出会い、改めてシルクが持つ奥深い魅力を知りました。養蚕業は日本が世界に誇る文化・伝統のある産業です。「養蚕」という言葉を伝え、低迷する養蚕業の可能性を広げていきたいという思いから『松田養蚕場』という会社名にしました。

「養蚕」から「シルク」は生まれます。蚕は繊細ないきものです。自然に逆らうのではなく、自然に合わせながらゆっくりと丁寧に手間を惜しまず、愛情かけて 育てるからこそ、蚕は美しい繭を作り上げることができます。

驚くべき様々な力を秘めたシルク。日本の養蚕業が衰退していく中で、古くて新しいシルクの価値を見出 し、新しい養蚕業を創っていきたい。使い続けていくほどに本来の肌が健康になっていく、本物の製品 を生み出したい。その思いをもって『松田養蚕場』は研究開発に取り組んでいます。