この冬は、良質な植物オイルを使いこなしてしっかり保湿!
これから、肌が乾燥する季節。オイルは保湿に欠かせないアイテムです。
でも「オイルを使ってスキンケアしたいけど、オイルの使い方や選び方がわからない」
というご質問をよくいただきます。
一言にオイルと言っても純粋にオイル100%のものや、それに精油を配合したり、
複数のオイルに美容エキスを配合した「美容オイル」などさまざま。
どれを選んでいいか迷ってしまいますね。
ここでは、基本的なオイルの選び方と使い方をご紹介します。
1.オイルの原料や製法に気をつけましょう
オイルを選ぶ時、第一に気をつけたいのは、オイルの原料と製法です。
植物オイルのほとんどが植物の種子から採取します。
まず、その原料となる植物がオーガニックであること。
そして、種子からのオイルの抽出方法としては、コールドプレス(低温圧搾法)のものを選びましょう。コールドプレスとは、30度以上の温度をかけずに、低温でじっくり油分を抽出する方法です。急速なプレスを行うと摩擦によって熱が発生するため、オイルの中に含まれる植物の有効成分が壊され、香りや特性を損なってしまいます。
植物エキスや精油が配合されている「美容オイル」では、配合されている植物がオーガニックであることはもちろん、その抽出法も溶剤抽出ではないものを選びましょう。
植物オイルを抽出するときによく使われるヘキサンなどの溶剤は、石油由来合成成分です。そのような合成溶剤で抽出した植物オイルには、わずかとはいえ有害成分の残留が懸念されます。
2.それぞれのオイルの特長を知りましょう
まずは代表的なオイルの特長を知りましょう。
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アルガンオイル 30ml ナイアード -
オーガニックアルガンオイル 50ml メドウズ -
スイートアーモンドオイル 50ml メドウズ -
ちどりや特選ローズヒップオイル 30ml ちどりや -
オーガニックザクロシードオイル 50ml エヌエスオイルズ
イブニングプリムローズ(ツキミソウ油) 10ml メドウズ
イブニングプリムローズ(ツキミソウ油) 50ml メドウズ
エクストラヴァージン シアバター 35g マザーアース-
ホホバオイル 50ml メドウズ -
モリンガシードオイル 50ml 暮らしっく村 -
オーガニックマカダミアナッツオイル 50ml メドウズ -
ちどりや 特選椿油 45g ちどりや -
藪椿油 100ml 久賀島やぶつばき会
アルガンオイル・・・エイジングケアに
モロッコだけに育つアルガンの木の実から抽出した希少なオイルです。抗酸化力がオリーブオイルの3~4倍、エイジングケアに最適。サラッとしたオイルです。保湿力が高いので、乾燥肌のお悩みの方には特におすすめです。
スイートアーモンドオイル・・・敏感肌に
皮膚を柔らかくなめらかにするオイル。また炎症を抑える効果や保湿、皮膚保護作用もあり、 敏感肌の人におすすめです。
セサミオイル(ゴマ油)・・・アーユルヴェーダの施術のオイル
アーユルヴェーダの施術でよく使われるオイルです。驚くほど数多くの抗酸化成分が含まれ、優れた浸透力のため毛細血管を通って体内に吸収されます。そのため新陳代謝が活発になり、細胞の酸化(老化)を防ぎ、保湿効果もあります。エイジングケアに最適。
ローズヒップオイル・・・シワのケアに
エイジングケア 特にシワ改善におすすめのオイルです。 酸化しやすいのでクラリセージやローズマリーの精油を混ぜると酸化しにくくなります。 ※精油を入れる場合は、30mlのローズヒップオイルに対して精油4滴程度入れてください。 1種類4滴でもいいですが、2種類を2滴ずつ入れるのがおすすめです。
ザクロシードオイル・・・ハリや潤いに
他の植物オイルにはない、「ブニカ酸」という特別な成分が75%以上含まれています。これは、「オメガ5系」というまったく新しいタイプのオイルです。「ブニカ酸」は、乾燥や加齢で失われがちな肌に「ハリ」と「潤い」を与えてくれます。気になるほうれい線ケアにもおすすめです。 粘性が高く、保湿力に優れているオイルなので、ひどい乾燥肌でお悩みの方におすすめです。
クランベリーオイル・・・くすみケアに
美白におすすめ。美白成分のアルブチンが多く含まれ、シミ・ソバカスとなるメラニン色素の生成を阻止します。またスーパービタミンEの力で肌の老化を防ぎ小じわ対策にも。
イブニングプリムローズオイル(ツキミソウ油)・・・かゆみのケア、免疫力アップに
非常に珍しいγ-リノレン酸が豊富。これは母乳にも含まれる成分で、ホルモンバランスを整え免疫機能をアップする働きがあります。ひどい乾燥やカユミのある乾燥肌におすすめ。
シアバター・・・UV対策に
アフリカにのみ自生している「シアの木」の実から抽出されるオイルです。日差しに強く紫外線カット力が高いのでUV対策としてよく用いられます。 肌が敏感な人は、UVクリームの代わりに化粧下地やボディーにシアバターを使うとUVケアになります。またシアバターは、乾燥、かゆみ、肌荒れなどあらゆる皮膚トラブルの万能薬。髪や爪の保湿にも使えるのでとても便利なオイルです。
ホホバオイル・・・髪や爪のケアに
ホホバオイルは実はオイルではなく液体のワックスなので、髪や爪のケアに適しています。ホホバ油は肌に油っぽさを感じさせずにむらなくのび、うるおい効果が続くので、ほかのオイルとブレンドしてマッサージなどによく使われます。また非常に酸化しにくく品質保持期限が長いという性質を活かし、手作りコスメや酸化しやすいオイルにブレンドすると、安定性、抗酸化作用が増します。
モリンガシードオイル・・・栄養豊富な潤いオイル
モリンガは、「生命の樹」の異名を持ち、植物の中で世界一であると言われるほど驚異的な栄養価がある「モリンガ」。その種子オイルは、べとつかずにスッと浸透し、乾燥した肌にうるおいとハリを与えてくれます。エイジングケアに最適です。
マカダミアナッツオイル・・・肌にスッと馴染む美容オイル
マカダミアナッツオイルは人の肌に最も近いといわれ、肌馴染みがとてもいいオイルです。 マッサージオイルとしてもよく使われ、スキンケアに最も適したオイルとも言われています。 またビタミンE、A、Bが豊富なので、エイジングケアとしてもおすすめ。
カメリアオイル(ツバキ油)・・・髪や素肌にツヤを与える
日本では、椿油はヘアケア用として有名。とても肌なじみが良いので、顔からからだまで全身のスキンケアにも最適です。素肌に艶やかさを与えます。ベタつかず酸化しにくいオイルです。
このように、植物オイルと言ってもその植物によっていろいろな特色があります。 季節や環境によって変化する肌の状態に合わせてオイルを選んで使ってください。
3.オイルの使い方
オイルは少量(2~3滴)手のひらでよくのばし、顔全体にのばしてください。
足りないようでしたら少しずつ足していき、自分の適量を見つけてください。あまったオイルは首やデコルテなどにのばしましょう。
普段のお手入れに常に組み込んでもいいですし、秋から冬、そろそろ肌が乾燥してきたなと感じた時に使うのもいいと思います。
オイルをつける順番
- 肌に油分を補給する場合
- step1
洗顔 - step2
化粧水 - step3
オイル - step4
美容液またはクリーム - ブースターとして使用する場合
- step1
洗顔 - step2
オイル - step3
化粧水 - step4
美容液またはクリーム - 肌にのせたオイルを逃さないためには
- step1
洗顔 - step2
オイル - step3
化粧水 - step4
バルサム(ミツロウクリーム)
化粧水にオイルを1~2滴混ぜて使うのもおすすめです。肌が乾燥している時は、オイルを3~4滴と多めに使いましょう。
最近では、ブースター(導入液)としてオイルを使用するという方法もよく紹介されています。この場合は、水と相性いいオイルに限ります。洗顔の後すぐにオイルを入れることで、その後の化粧水や美容液の浸透力が高まると言われています。
おすすめのオイル:アルガンオイル、スイートアーモンドオイル、ホホバオイルなど
お手入れの最後にオイルを使って蓋をするという使用法もよく紹介されていますが、オイルも蒸発するので、たいして蓋にはならないと思ってください。お手入れの最後に蓋をして蒸発を防ぐなら、ミツロウが配合されたバルサム(バーム)のほうが適しています。朝のお手入れ時に、「美容液またはクリームの」代わりにバルサム(バルサムが硬い場合は化粧水と練りあわせて)を使うと、日中の水分の蒸発を防ぐ蓋になります。
オイルは特長や使い方を覚えるととても便利な保湿アイテムです。 この冬はぜひオイルを使いこなして乾燥から肌を守りましょう!
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