経皮毒と免疫力
「経皮毒」という言葉を知っていますか?
口からではなく、皮膚から入る有害物質を指しています。
合成成分が配合された化粧品やシャンプーを使うことによって、「経皮毒」が体内に蓄積されます。
「経皮毒」による体内汚染は、免疫力を低下させるので気をつけましょう。
体内汚染になる「経皮毒」
一般に体内汚染になる有害物質は、食べ物や飲み物によって体に入ると考えられがちですが、
実は、肌から体内に入ってくる有害物質もかなり多いのが現状です。
シャンプー、リンス、ボディーソープ、ハンドソープ、キッチン洗剤、歯磨き粉、入浴剤、洗濯洗剤、化粧品など、これらは石油から作られた合成成分です。
それらの製品の合成成分は、肌に入ることはないと考えられていますが、実際は多くの合成成分が、皮膚から直接、体内に入ります。
使っているうちに知らず知らずのうちに体内に合成成分が蓄積し、徐々に体内に影響を及ぼしていく「経皮毒」は大きな問題です。
「経口吸収」と「経皮吸収」
最近では、免疫力を守るために食品添加物や農薬についての関心が高まり、無添加、無農薬食品への関心が高まっています。
口から化学物質を体内に取り込むことを「経口吸収」といいますが、口から入った化学物質などの毒物は、肝臓に運ばれ肝臓の代謝酵素の働きによって分解され90%以上が解毒されます。とはいえ、毎日少量ずつ解毒を逃れた有害物質が血液を通して体中に運ばれ蓄積し、様々な不調の原因となるので要注意です。
いっぽう、口からではなく、皮膚から直接になんらかの化学物質を取り込むことを「経皮吸収」と言います。
最近は、「経皮吸収型」の湿布薬や咳止め薬などをよく見かけます。「経皮吸収型」とは、皮膚から薬の有効成分を体内に取り込むことです。
人間の皮膚にはもともと角質というバリアがあり、外からの異物の侵入を防ぐ働きがあります。そのため「経皮吸収型」の薬は、皮膚に薬剤を取り込むためにプロピレングリコールや、合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウムなど)を配合して皮膚のバリアを溶かすことによって、体内に有効成分を吸収させます。
合成界面活性剤が「経皮毒」の原因に
問題は、一般に売られているシャンプーやリンス、ハンドソープ、化粧品にも、プロピレングリコールや合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウムなど)が配合されていることです。これらの製品の場合は「経皮吸収」を促すことが目的ではなく、「保湿作用や乳化、洗浄作用」として配合されているのですが、結果的には皮膚バリアを溶かして有害な化学成分を体内に送り込んでしまうのです。
つまり肌から直接に体内に取り込まれる有害な化学物質になるわけで、「経皮毒」となります。
一般にドラッグストアなどで売られている洗顔料やハンドソープ、ボディーソープ、キッチン洗剤などの洗浄剤は、いくら「肌に優しい潤い成分配合」などと書かれていても、必ず「洗浄成分」として合成界面活性剤が配合されているため皮膚のバリアを壊してしまいます。
またクリーム類には、「乳化剤」として合成界面活性剤が配合されているので、かえって肌荒れや乾燥の原因となるだけではなく、肌から体内に合成成分が入ってしまいます。
怖いのは、皮膚を通じて体に入るのは、合成界面活性剤だけではなく、そのほかに化粧品に配合されている合成防腐剤や合成ポリマーなどの合成成分も一緒に引き連れて体に入ってしまうことです。
体内に取り込まれた化学物質の行方は?
一般的な化粧品やシャンプー、洗剤の製品の場合は、肌の角質をすり抜けて体内に入った化学物質はそのまま皮下脂肪に蓄積、あるいは少しずつ血管やリンパ管を通して体中に運ばれていきます。「経口吸収」と違い、肌からの吸収は肝臓の様な解毒する器官がないので、なかなか体外に排出することができずに、結果的に体の様々な場所に蓄積されます。それが長い年月をかけ、ある一定の蓄積量を超えると、突然症状があらわれます。そのため、原因不明の不調や慢性的な婦人病となる場合が多いのです。
免疫力を守るために「経皮毒」を避けるには?
「経皮毒」を避けるために第一に必要なことは、皮膚を溶かして体内に合成成分を運びこむ合成界面活性剤を使った製品を使わないことです。
ぜひ、ボディーソープやハンドソープ、キッチン洗剤、洗濯洗剤などは、自然の石けん成分に変えていきましょう。石けんは、肌の上の皮脂と出会うとすぐに分解するため、体内に入ることはありません。
また、化粧品やシャンプー、リンスも合成成分が配合されていないものを使いましょう。
使う量が多いシャンプーが、「経皮毒」の害が大きい
とくにシャンプーは、毎日、使う量が多いので、「経皮毒」の害も大きなものになります。
よくスキンケア用品は、天然成分100%のものに変えたけど、シャンプーは通常のものを使っているという人がいますが、それでは、「経皮毒」対策としてあまり効果がないものになってしまいます。ぜひシャンプーも、天然成分100%の石けんベースのものに変えてください。
あるいは、「私は頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを使っているから大丈夫」という人もいますが、アミノ酸系シャンプーも正真正銘、合成界面活性剤を洗浄成分とした合成シャンプーです。アミノ酸系シャンプーでよく使われている合成界面活性剤が、「コカミドプロピルベタイン」です。これは石油と植物を原料として合成した化学物質で、自然界にはない成分です。
合成成分が配合された洗剤やシャンプー、化粧品は、「経皮毒」の不安があるだけでなく、使った後、環境汚染になります。人の健康を脅かすものは、当然ながら環境汚染になってしまいます。
ぜひボディーソープやハンドソープ、キッチン洗剤、洗濯洗剤、化粧品やシャンプーなど、丸ごと天然成分100%の製品を使って、「経皮毒」から免疫力をしっかりと守りましょう。
「オーガニック生活便」で取り扱っている化粧品やシャンプーは、合成界面活性剤などの合成成分の入っていない安全安心なものだけを厳選しているため、「経皮毒」の心配が一切ありません。