あなたは大丈夫？
「香害」に苦しむ人が増え続けています。

「ずっと続く」香りに要注意！

テレビなどのCMで、「ずっと続く」という言葉を耳にしませんか？

「花の香りがずっと続く」「フレッシュな香りが１２時間生まれ続ける」・・・

何故、「ずっと続く」のか考えたことがあるでしょうか？

自然の香りは、ずっとは続きません。

いい香りがする花々、「あ、いい香り！」　と思ってもずっとは続きません。

いい香りは「ふと、香る」のです。

人間の鼻は香りに慣れてしまうと、香りを感じなくなるからです。

では、何故、「ずっと香る」のでしょう？

そこには、近年開発された「マイクロカプセル」が使用されています。

人工香料を接着性のあるマイクロカプセルに注入して、洗剤や柔軟剤に配合しているのです。

マイクロカプセルは、洗濯すると衣服に接着して、少しの刺激ではじけて香り続けるのです。

現在、技術の進歩によりマイクロカプセルは、1㎛（マイクロメートル）という極小のサイズも可能になっています。花粉が約３０㎛、大気汚染で問題となっているPM2.5は、2.5㎛　ですから、とても微少な粒子です。

マイクロカプセルは、はじけると人工香料を空気中に放出するばかりか、その素材であるメラミン樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、ウレタン樹脂、ポリイソシアネートモノマーなど、いわゆるプラスチックが空気中に漂います。

空気中に漂う人工香料やプラスチックを吸い込むと、気分が悪くなったり、頭が痛くなったり。ひどい人は、吐き気、思考力の低下、疲労感そして化学物質過敏症を引き起こしたりもします。また気管支や肺に害が及ぶこともあります。

密閉された室内で、香りのある柔軟剤を使用した洗濯物を部屋干しするなど、とてもおすすめできません。

特にお子さんや赤ちゃんがいる家庭では、ひどく危険なことと認識してください。 合成成分や合成香料によって化学物質過敏症を発症することもありますが、いまだに確固とした治療法がなく、なかなか治すことができません。

一度ついたらなかなか落とせない香り

柔軟剤に配合されているマイクロカプセルは接着剤で衣服やタオル、布に付着します。

一度衣服についた微細な香りは、繊維に潜り込んで付着するのでなかなか落ちません。

またマイクロカプセルは、人から人、人からものに付着して移動し、香りを放ち続けます。

ときには下水から香りが漂ってくることも・・・まさにずっと香り続けるのです。

マイクロカプセルは、微少なだけに目に見えずとても厄介なのです。

柔軟剤は本当に必要なのでしょうか？

洗濯は、本来汚れを落とすことが目的であって、体に害を及ぼす余計な化学物質をくっつけることではないはずです。

最近は柔軟剤を使わない人も増えています。

柔軟剤を入れることが習慣化されて、無意識に柔軟剤を入れていませんか？

一度、柔軟剤を入れずに洗濯してみてください。

それでもゴワつきが気になる時は、すすぎの時にお酢やクエン酸を少量入れてみましょう。（40Lに小さじ１程度）洗濯洗剤でアルカリに傾いた洗濯水が酸性のお酢やクエン酸を入れることで中和され、ゴワつきが抑えられます。

あるいは、天然成分の香りとクエン酸などが配合された「衣類のリンス」をおすすめします。

また、竹炭の洗剤もおすすめです。竹炭液は、天然のミネラルが衣類をふんわりと洗い上げます。柔軟剤なしでも柔らかな肌触りを実感できます。竹炭は古くから消臭効果があるとして親しまれてきました。服に付いた、汗やその他の気になるにおいも洗濯しながらしっかりと落としてくれます。

体に害があるマイクロカプセル入りの柔軟剤は、使っている自分だけでなく、幼稚園、保育園、学校や職場の人、電車やエレベーターで乗り合わせた人、自分とすれ違った人などなど、自分の周りの人に害をまき散らしていることを自覚しましょう。

そして何より自分の健康にも害が及ぶことも忘れないでください。 化学物質過敏症は、決して他人事ではありません。