やっぱりガラス容器が安心安全

やっぱりガラス容器が安心安全

プラスチック容器が環境と体内汚染を招いている!

私たちの日常生活にあふれているプラスチック製品。

現在、地球上では、毎年何百万トンものプラスチックゴミが、草原や森、そして湖や沼、海に廃棄されており、それによって動植物そしてあらゆる種類の生物の絶滅が続いています。

プラスチックゴミは、揮発性もあるためCO2やその他の温室効果ガスを発生させ、さらに水域や土壌中に危険な有害物質として溶け出しています。それによって、動植物だけではなく、多くの人たちを悩ませている慢性的な疾患や深刻な病気の原因となっています。

プラスチックに含まれるPFOAとは?

プラスチック類の製造には欠かせない可塑剤として使われる化学合成成分は、フタル酸エステルやアジピン酸エステルなど数多くありますが、近年、とくに危険性が喚起されている可塑剤が有機フッ素化合物であるPFOA(ピーフォア)です。

PFOAは、水をはじく性質があるため、フライパンの表面加工(テフロン加工)や、包装紙のコーティング剤、衣服や靴にも使われています。

日本全国の調査でも、河川・地下水から高い濃度でPFOAが検出されているところが多くあります。ということは、たとえPFOAが含まれる製品を使っていなくても、飲料水を通じて害を被る可能性も大きいのです。

コーティング剤としてPFOAが使われている包装紙は、食品を汚染する不安があります。

PFOAは自然界ではほとんど分解されない化学成分で、そのために永遠の化学物質「フォーエバーケミカル」とも呼ばれています。人体に入ると、排出されにくいため蓄積されたままになる危険性があります。

その結果、肝障害やガンなどの深刻な疾患の原因となる可能性があります。

PFOAは、生物の生殖活動に対しても毒性があることが報告され、ヨーロッパでは、すでに規制が始まっています。

いっぽう日本では、令和3年の10月から「PRTR法」によって第1種特定化学物質に指定されましたが、現行では数多くのPFOAを含む製品が販売され続けています。

化粧品の容器もやっぱりガラスが安心安全

今や化粧品の容器もほとんどがプラスチックになっています。

最近では、再生可能プラスチックが提案されています。しかし再生可能な素材がプラスチックに51%混ぜ合わせれば「再生可能プラスチック」と表示することができるというだけのことで、実際には完全に自然界で循環できる「再生可能プラスチック」はないと言っていい状況です。

となるとやはり改めて見直したいのがガラス容器です。

環境先進国ドイツのオーガニックコスメ・メーカーは、スキンケア用品に関しては、従来からガラス容器をよく使用しています。

ガラスは珪酸という鉱石と同じものであるため、廃棄されたりすることがあっても、プラスチックと異なり、自然界に有害な影響を与えません。

ガラス容器は、プラスチックよりも重く割れたりするなど、利便性から見れば欠点もありまが、環境保全の観点からSDGsがますます重視される今、ガラス容器の安心安全性が見直されています。

ガラス容器は、環境保全だけではなく、化粧品の中身の保存性という点からもすぐれています。容易に溶け出すことがないので、中身の成分に影響を与えず、安心安全と言えます。

国産オーガニックコスメ・メーカー「アルテ」に聞きました!
環境保全と素肌のためにガラス容器を選ぶ

「アルテ」では、8種類のオーガニック・ハーバルウォーターを出しています。

このハーバルウォーターの容器は、「SDGs」が注目され始める以前から、ガラス容器を使用されています。

「使い終わるたびに捨てるのがもったいないからプラスチックにしてほしい」というお客様の声も何度か頂いたのですが、そのたびに「アルテ」では、ガラス瓶が環境に負担をかけないことを説明しました。

「そうすることによって、お客様一人ひとりに環境保全に関心を持ってもらうことにもなります」。

「アルテ」は、設立時から天然成分100%の化粧品を製造しており、すべてJOCAマークを取得しています。

「化粧水やバルサム容器はガラス瓶を使用していますが、シャンプーや洗顔フォームなど、お風呂場で使うことが多いアイテムは、やむえずプラスチック容器です。本当は容器もまた自然界で循環できる素材を使っていきたいですね」。

美しい瑠璃色のガラス瓶のハーバルウォーターは、最近はリピータが多く、「地球環境と人の美と健康はつながっている」と考える「アルテ」のこだわりに共感する人が増えていることを実感しているそうです。

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