オーガニックなお茶は「不老長寿」の薬
昔のお茶は薬だった
もともとお茶は、薬でした。
かの秦の始皇帝は、「不老不死」の薬としてお茶を飲んでいたとか。つまりそんな昔からエイジングケア対策だったわけですね。
お茶が最初に日本に伝えられたのは、平安時代。中国に留学した僧侶によって伝えられました。お茶は、滋養強壮や健康を保つための貴重な薬でした。
ただこのときは、お茶は貴族たちの贅沢品であり、一般人には広まりませんでした。
ようやく鎌倉時代になって、禅僧の栄西が宋から茶種や抹茶を持ち帰り、じょじょにより広い層へと伝わり始めました。
栄西は、「茶は養生の仙薬なり、延齢の妙術なり」という言葉から始まるお茶の専門書「喫茶養生記」を書いて、お茶の知識や効能についてまとめています。
現代科学も認めているお茶の効能
現代科学でも、数々のお茶の効能が確認されています。
気持ちをリラックスさせる働き、動脈硬化予防、血圧を下げる、口臭予防、ガン予防などの他に、抗酸化作用の働きも報告されており、「不老不死」と言わないまでも「不老長寿」の薬として認められたわけです。おまけにビタミンEやビタミンAも豊富で、これまたエイジングケアに役立つ成分です。
とくにお茶に含まれる成分カテキンには、悪玉菌に対して殺菌・抗菌作用があることが知られていますが、コロナウィルス対策にも有効かもしれないとの説も出ています。
お茶こそ絶対オーガニック!
しかし今のお茶のほとんどは、大量の農薬や除草剤(ラウンドアップ)、化学肥料によって育てられています。
「大量に育てたい、見た目のきれいさ、虫を避けたい」。そんな目的のために、今のようなお茶栽培になってしまったわけです。お茶は、収穫した後、洗わずに乾燥処理されるので、実際にお茶を淹れるときには、かなりの農薬の溶出が懸念されます。
そんなお茶となると、もはや薬とは程遠いのではと思います。
「不老長寿」の薬どころか、「老化促進剤」といったほうが良いかもしれません。
ぜひお茶こそオーガニック栽培のものを!
オーガニックな茶は、いまだに昔ながらの薬の働きを持っており、さらに環境を守るためにも大きな価値があります。