日本伝統の美容法で、潤いのある健やかな肌を保つ
「古式美容」で根本的な肌改善を

現代の化粧品が普及して以来、肌トラブルに悩む女性は増えるいっぽうです。 とくに乾燥肌は、もっとも多い肌トラブル。

乾燥肌になると、それがシミやしわ、くすみの原因になるので、ほとんどの女性がいくつもの種類の肌トラブルを抱えているのではないでしょうか？

主な肌トラブルの原因は、現代の化粧品に含まれる、自然界には存在しない合成成分です。

紫外線の害が強調されてUVクリームが手放せないものとなり、あるいは年齢によるシミやくすみが強調されてエイジングクリームが大量に消費されています。でも一般的なUVクリームやりエイジングクリームには、驚くほどの合成成分が配合されています。そのためにますます肌トラブルが増え続けることになるのです。

しかし現代とは対照的に、「日本の女性の素肌は世界一、美しい」と絶賛された時代がありました。

いったいその頃、日本の女性たちはどんな化粧品を使っていたのでしょうか？

日本の「古式美容法」とは

平安時代というと、現代からあまりに遠い時代のように感じますが、実は素晴らしい美容法が体系づけられた時代でした。

平安時代には、華やかな王朝文化が花開き、歌集や小説、随筆などの著作が今も残されていますが、健康法や美容法についてもすぐれた本がまとめられました。そのひとつが「医心方」という本でした。

この「医心方」にある美容法を研究して、それを現代の化粧品によみがえらせた人がいます。それが三戸唯祐さんです。三戸さんは、古来の美容法について調べるうちに、「古式美容法」という考え方にたどり着きました。

「古式美容法」とは、素肌はもともと美しく健康になろうとする自然の力を持っており、化粧品はその「自然美肌力」を回復させるためにあるべきという考え方です。

「古式美容法」では、肌のひとつの悩みに働きかけるのではなく、肌全体を健康にすることを目指します。乾燥しているからといって、保湿成分をどんどん肌に与えるという考え方をしません。

ただ肌の上から補うのではなく、自然の美容植物の力によって、内側から肌の健康を徐々に回復させていくのです。肌全体が健康になれば、乾燥だけではなく、くすみ、しわなどの問題も一緒に解消していきます。

つまり肌本来の「自然美肌力」を蘇らせることを目的としたのが「古式美容法」なのです。

植物に秘められた力で肌全体を健康にしていく

古くから日本で使われてきた美容植物とは特別なものではなく、意外にも私たちの身近なところにある植物です。

ドクダミ、米ぬか、小豆、ハトムギ、クリの葉、ニワトコ、ヤナギ、ヘチマなどです。

昔から洗顔粉やボディ洗いにもよく使われてきたのが、米ぬかです。米ぬかには、天然の界面活性剤が含まれているので、肌の余分な油分や汚れを落とすのにすぐれています。

ドクダミやへちまは、化粧水の原料として使われてきました。

ドクダミには、肌に蓄積したものを排出する力があるので、くすみやシミなどを薄くしてくれる働きがあります。またへちま水は、肌にしっとりとした潤いを与えながら、サポニンがエイジングケアを発揮し、肌にハリを与えてくれます。ヘチマ水は、江戸時代には、「美人水」とも呼ばれていました。

そのような美容植物は、最終的に肌全体を健康的にしてくれる働きがありました。

「自然美肌力」を回復する真のオーガニックコスメ

「古式美容法」が目指す「自然美肌力」という考え方は、真のオーガニックコスメ全般に通じるものです。真のオーガニックコスメは、世界各地の伝統的な植物療法がその処方の基本となっており、一時的な肌の状態を整えるだけではなく、長く使ううちに植物の力で根本的な肌改善をしてきます。

ただしオーガニックコスメと称していても、たしかに美容植物エキスは入っているけれど、合成防腐剤や合成界面活性剤、合成ポリマーを使った商品も多いので要注意です。そのような合成成分が入っていれば、やはり肌を不健康にしてしまい、美容植物も肌を健康にする本来の力を発揮できません。

だからこそオーガニックコスメを使うのであれば、一切の合成成分が使われていないものを選ばなければ意味がありません。

「オーガニックコスメを使っているのに良い結果が出ていない」という人は、ぜひもう一度全成分をしっかり見てください。

「化粧品の成分がわからない」という人は、「日本オーガニックコスメ協会」のJOCAオーガニックコスメ辞典を参照してください。この辞典は、協会のサイト（https://jocadic.site/）にあります。また本も出ています。

真のオーガニックコスメこそが、「自然美肌力」を回復させ、肌全体を健康にしていくことが出来るのです。