きれいな水を、そして環境を守るために合成界面活性剤を使わないオーガニックライフへ

きれいな水を、そして環境を守るために
合成界面活性剤を使わないオーガニックライフへ

化学物質から、きれいな水を守るために

今、生活の中で合成界面活性剤を使わない日はない、という人がほとんどなのではないでしょうか？

界面活性剤とは、水になじみやすい性質と油になじみやすい性質を併せ持ち、本来混ざり合わない水と油を混ぜ合わせるもので、同時に汚れを落とす洗浄成分をもっているものです。界面活性剤には天然と合成のものがあります。

天然の界面活性剤としては、カゼイン、レシチン、サポニン、ペプチド、リン脂質などがあります。

しかし現代では、石油やヤシ油などから化学合成して人工的に作られた合成界面活性剤配合の洗剤がほとんどです。

家の中を見回すと、食器洗い洗剤、洗濯用洗剤、柔軟剤、お風呂用洗剤、トイレ用洗剤、その他の掃除用洗剤、ボディーソープ、ハンドソープ、シャンプー、洗顔フォーム、歯磨き粉などなど、家の中が合成界面活性剤であふれていませんか？

合成界面活性剤は、人工的に作られた化学物質です。少しなら大丈夫と思っても、１日中、いろいろなシーンで、みんなが使い続けているのだから、少しなんていう量ではなく多量の化学物質が排水溝へ、河川へと流れているのです。

例えば合成界面活性剤配合のハンドソープを使い、洗い流すとしばらくヌルヌルが落ちません。それは合成界面活性剤には「たんぱく質変成作用」があるため、表皮を溶かしてしまうからです。

合成界面活性剤は、人の肌にとって良くないだけでなく、分解が非常に遅いので排水として流すと河川を化学物質で汚染してしまいます。それが回り回って、私たちの飲み水へと循環しているのです。

それに対して、天然の界面活性剤でできている石けんは、すぐに分解され排水しても河川を汚染しません。

先にあげた家の中にある品々は、すべて石けん素材のものがあります。

天然界面活性剤である石けんの場合には、成分に「石けん素地」「カリ石けん素地」「脂肪酸K（カリウム）」「脂肪酸Na（ナトリウム）」の表示があります。またその他の天然界面活性剤としてムクロジ（リタ）やシカカイ、など天然のサポニンを含む植物のシャンプー、洗剤などがあります。

日常使っている洗剤の全成分を見てください。このような成分表示がなく、カタカナ、数字、アルファベットの入った成分名のシャンプーや洗剤は、すべて合成界面活性剤で作られたものです。

固形石けんや、ハンドソープなど石けんだと思って使っていたものでも、成分を見て石けんではなかったと驚くことがあります。

洗剤を選ぶときには、必ず全成分の表示を確認して、化学合成成分で作られたものではなく、天然界面活性剤を使ったものを選んで、体にも環境にも優しいオーガニックライフを送りましょう！

深刻化するパーム椰子問題

今、マレーシアやインドネシアなどでは、パーム椰子園が何百キロにもわたって広がり続けています。パーム椰子は、もっとも効率よくオイルが採れる植物だからです。

パーム椰子から採取した油であるパームヤシ油は、世界中に輸出され、日本でも合成界面活性剤や石けんの材料としてよく使われています。

しかしパーム椰子園は、熱帯雨林を切り開いて作られるため、かつてそこに住んでいたゾウやサル、鳥、その他の野生動物などが住処を追われて絶滅してしまいます。さらにパーム椰子園では、大量に除草剤も散布されるため熱帯雨林の多様な植物も消えていき、当然ながら水の汚染も招きます。

近年は、石油由来のものが敬遠され始めたため、植物由来と銘打って多くの洗剤が販売されています。しかしこれは、石油の代わりにヤシ油を使って作られた合成界面活性剤です。

成分名に「ココ～」「ココイル～」などがついたものが、ヤシ油で作った合成界面活性剤です。

自然界で分解する石けんも、水汚染の原因にはなりませんが、広大なパーム椰子園を目のあたりにすると、そのオイルを作る過程で、すでに深刻な環境被害を招いていることが見えてきます。単一の素材にこだわる理由は大量生産にとって効率的だからですが、動植物の多様性を破壊してしまうのです。

ぜひ石けんは、パームヤシ油だけではなく、オリーブ油、シアバター、ひまわり油、椿油など、多様な植物油を使いたいものです。

また石けん以外にも、インドで伝統的に使われてきたムクロジやシカカイなど植物の天然界面活性剤、竹炭から作られたアルカリ水、重曹、クエン酸など、様々な種類の洗浄成分があります。多様な洗浄成分を使いこなすほうが、より進化したオーガニックライフと言えましょう。

自然素材にこだわりアーユルヴェーダの考え方を大切にした商品づくり・・・マハラニ　　　

マハラニは、インドの伝統医学アーユルヴェーダに基づき、天然のハーブを中心とした素材を使用して、スキンケア、ヘアケア製品を提供しています。

その中でも今回ぜひご紹介したいのが、「ハーブシャンプー」と食器洗い洗剤「リタ」です。どちらも自然の植物素材なので、きれいな水を守るためにも、そして自然環境を守るためにもおすすめです。

トリートメント不要なのにつや髪に　「マハラニ　ハーブシャンプー」

合成界面活性剤のシャンプーは、薄毛や抜け毛の原因になるから、石けんシャンプーを使いたいけれど、どうしてもうまく使えないといった人から絶賛されているシャンプーです。

インドの植物には天然のサポニンを含んでいるものがあります。例えば、シカカイ、ムクロジ（リタ）などです。これらの実をすりつぶして粉状にしたものに、髪の毛に艶とハリ、コシを与えてくれる様々な植物を粉状にして配合して作ったのがハーブシャンプー。細かい粉のシャンプーですが、これを水に溶いて使います。トリートメントの必要がなく、洗いあがりのしっとりとした感触に感動する人が続出。

天然のサポニンが油分をすっきり落としてくれるので、毎日シャンプーする必要がなく２～３日に１度で十分です。

食器やシンクがピカピカになる「リタ」

「リタ」は別名ソープナッツと呼ばれるムクロジの実の皮をすりつぶして粉状にしたもので、天然のサポニンが豊富に含まれる純植物性の洗い粉です。油分の洗浄力に優れているので、食器洗いにおすすめです。

炒め料理の後の油汚れがひどいフライパンに、リタの粉を振りかけ、スポンジで洗うと驚くほどさっと油分が落ちます。

特にマハラニの「リタ」は、実の中にある種を丁寧に取り除き、石けん成分が最も多く含まれる果皮のみを使用しているので洗浄力が高いのが特徴です。

グラスも「リタ」で洗うとすっきり透明に。

また、リタを溶かした水に野菜や果物をつけておくと農薬を落とすこともできます。

キッチンのシンク、窓ガラスや鏡も「リタ」で磨くとピカピカに。

もちろんシャンプーとして、オイルマッサージの後ハーブシャンプーに混ぜて使うと洗浄力がアップします。

※「リタ」は少し水分を含むとカチカチに固まりますが、その場合は水を足すと溶けるので、マヨネーズくらいの硬さに溶かして使ってください。