日差しを浴びた肌に、
和のハーブでアフターサンケア

夏のお手入れで肌のくすみを予防する

今年の夏は、世界的な異常気象が話題になっています。

日本でも、例年以上に気温が高く、日差しが強いように感じます。

紫外線を浴びてダメージを受けた肌を、放っておくとくすみの原因になります。

日差しや紫外線によって肌が乾燥しキメが乱れ、肌に凹凸ができることで、肌がくすんで見えてしまうのです。これが肌のくすみの大きな原因です。

日差しを浴びたら、しっかり保湿して肌を滑らかに保つことが大切です。

朝晩はもちろんのこと、日中汗をかいて、顔を洗った後なども、そのままにせずにしっかり保湿を。ただし洗顔の度に洗顔石けんを使っていると、乾燥の原因になるので水やぬるま湯で汗を洗い流しましょう。コットンに化粧水を含ませて汗を拭うのもおすすめです。

美白コスメはしっかり成分を確かめて

「美白」をうたうスキンケアコスメをよく見かけます。

最近では「ビタミンC誘導体」配合の美白コスメをよく見かけます。ビタミンＣは、確かに植物にも含まれていて、メラニンを生成するチロシナーゼという酵素を抑制する働きがあることから、美白成分として有名です。でもビタミンＣ誘導体は、ビタミンＣに手を加え、より肌に浸透しやすいように化学的に手を加えたものです。この成分は、肌への刺激が強く、肌が乾燥しやすいという欠点を持っています。

肌は一時的に白くなるかもしれませんが、かえって肌を乾燥肌へと導いてしまう可能性もあるので注意しましょう。

また一般的に有名な美白成分としては、よく美白化粧品に配合されている「ハイドロキノン」という石油由来の合成成分があります。ハイドロキノンは「肌の漂白剤」ともいわれほどの強力な美白成分で、皮膚科でもシミ取りに処方されたりしています。

しかし、ハイドロキノンは、肌への刺激が強く肌トラブルを起こしやすい成分でもあります。高濃度のハイドロキノンを使用すると副作用として白斑ができてしまうこともあり、肌にとって安全とは言い難い成分です。

アフターサンケアにおすすめの和のハーブ「ドクダミ」

日差しを浴びた肌のケアにおすすめしたいのは、ドクダミです。

庭に生えているドクダミは、独特のにおいで敬遠されがちな植物ですが、美容効果が十分期待できます。

漢方でドクダミは、「十薬」と呼ばれ、炎症の緩和や解毒、解熱など薬として使われてきました。

肌に対しても、乾燥肌、肌荒れ、吹き出物などを改善し、肌をなめらかにして肌を整えるなどの効果が知られています。また和のデトックスハーブと言われるほどに、肌に蓄積した有害物質を排出し、使い続けるうちに肌の透明感が増します。

「十薬を摘み取る人の手は白い」というエピソードがあるほど、すぐれた美肌、美白作用があるといわれています。

独特なにおいのドクダミですが、水蒸気蒸留をして得られるドクダミ水は、 不思議なことに、優しく少し甘い香りになります。

ターンオーバーを促してくすみを改善する「シコン」

「シコン」は紫草の根。シコンをオイルで抽出した真っ赤なシコンエキスは、昔から紫外線を和らげてくれるといわれています。

そしてこのシコンの赤色の色素が、肌のターンオーバーを促し、肌荒れなどを早めに修復してくれる働きをします。

またシコンは、肌を保護して乾燥を防いでくれます。

日差しを浴びる前にも、浴びた後にもシコンでのケアはおすすめです。

明るい肌色をはぐくむ「甘草」

漢方でよく使われる「甘草」には、ポリフェノールの一種の「グラブリジン」という成分が含まれています。

グラブリジンには、ビタミンＣと同じくシミの原因となるメラニン色素を増やす「チロシナーゼ」を抑える働きがあり、美白効果が期待できます。

グラブリジンの抗チロシナーゼ作用は、非常に高くビタミンＣの270倍、ハイドロキノンよりもメラニン生成の抑制率が高いといわれています。

さらにグラブリジンには抗炎症作用があり、日焼けによる色素沈着や肌の赤みを抑制する効果もあります。

日差しを浴びた肌は甘草やドクダミ、紫根などが配合された和のハーブのコスメでケア。

秋に向けてくすみのない透明感のある肌を目指しましょう！

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