炭パワーで、きれいな水と空気を作る!
環境汚染が深刻化する近頃、水や空気の汚れが気になりますが、そんな今こそぜひ活用したいのが炭の力。
炭は、一般的には燃料というイメージがありますが、実は浄化という素晴らしい力を持っています。
還元作用が高いので、水や空気に含まれる有害物質をしっかりつかまえて除去してくれます。そんな炭の浄化力は、現代科学の分野でも認められていて、汚れた河川や湖の水質改善のために、炭を活用した浄化槽が活躍しています。
素晴らしい炭の力を使いこなして、オーガニックライフをさらにグレードアップしませんか?
炭パワーで、安心・安全な水を
炭の中でも、とくに水の浄化力にすぐれているのが、備長炭です。備長炭とは、ウバメガシや樫の木を乾燥させて、1000度〜1200度の高温で焼き上げたものです。
備長炭は堅く、粉が出にくいので、水の浄化によく使われています。
でも何故、備長炭にはそんな浄化力があるのでしょうか?
備長炭には無数の穴があり、穴の表面積は、1gあたり、300㎡にもなります。この穴に不純物を吸着するすごい力があるのです。
最近の水道水は塩素や有害物質が気になりますが、そのような有害物質を炭は吸着してくれるので、安心安全な飲み水を作ることができます。そのうえ、備長炭からはミネラルが溶け出すので、弱アルカリ性のミネラルウォーターになります。
さらに備長炭は、調理にも大活躍。
昔からご飯を炊くときに、窯に備長炭を入れるとご飯がふっくらと炊けることが知られています。
また天ぷら油に入れると、揚げ物がサクッと仕上がります。
バスタイムにもぜひ炭パワーを使いたいもの。浴槽に炭を入れると、塩素や有害物質を吸収して、驚くほど肌にやさしいお湯になります。おまけに炭に含まれる遠赤外線効果やミネラルによって体も温まり、血行が良くなります。新陳代謝を良くし、血行不良からくる体の不調を和らげてくれます。
炭パワーで空気をきれいにする
炭の吸着性が高い性質は、水だけではなく、空気の浄化にも使うことができます。
部屋の中に炭を置いておくと、カビの繁殖を抑え、ホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着するので、空気をきれいにしてくれます。
炭パワーの素晴らしさは、有害物質の除去にとどまらず、湿気を調整する働きまであること。炭は湿度があがると湿気を吸収し、反対に湿度が低くなると、水分を放出して、快適な湿度を保ってくれるのです。そのため湿気が多い場所を好む雑菌やダニを避けることも出来るのです。
そのためとくに夏は、炭を置いておくと、空気中の湿気が除去されることによって、暑さが和らぎます。
多孔質の炭はさまざまなものを吸着するので、消臭効果にもすぐれています。
冷蔵庫の臭いが気になるときには炭を置いてください。また下駄箱の汗などから生じた悪臭や湿気も炭によって除去できます。
ガーデンでも炭パワーで土を改良
水や空気の浄化に使った炭は、砕いて家庭菜園やベランダのプランターに使ってください。炭そのものが肥料になるわけではありませんが、多孔質の炭の穴に微生物が棲みつくことによって、植物の成長を促します。また炭は、土中の有毒ガスを吸着するので、植物の根の成長を守ってくれます。
さらに炭の湿気調整作用によって、土中の水分をちょうどよくしてくれるという効果も期待できます。乾いた土壌には潤いを与え、粘土質の土は、水はけをよくします。
あるいは、水をやりすぎていたり、その反対に水が少し足りない時にも、炭をプランターにおいておくだけでちょうどいいように調整してくれます。