化学物質を野菜でデトックス

健康を守るために化学物質を避ける生活を

残念ながら年々、私たちの日常生活には、化学物質が増え続けています。

農薬・食品添加物、洗剤、化粧品、プラスチックにいたるまで、自然界で分解しにくい化学物質は、近年は私たちの体内に蓄積して様々な疾患の原因になっています。

アレルギーやアトピー、化学物質過敏症、深刻な場合には、ガンが急増しているのも、食事からだけではなく、環境中に増え続けている化学物質が呼吸や肌からも体内に侵入して蓄積するからです。

とはいえ現代生活の中で、完全に化学物質を避けるのは不可能と言っていいでしょう。

それでも、「出来る限り化学物質を避ける方法」、そして「化学物質を体から排出する方法」を知っておくことで、体内に蓄積する化学物質を減らすことは可能です。

そうすることで、様々な疾患や病気となって表れることを抑えることができるのです。

化学物質を使った食品や日用品を出来る限り避けること

体内に化学物質を蓄積させないために、まずは化学物質が使われている食品や製品は出来る限り、購入しない、使わないことです。

• 食品添加物を使った加工食品は買わない。

  ハムやソーセージ、かまぼこ、市販のお惣菜などには、保存性を高めるために防腐剤や食品添加物が使われています。食品添加物の多くは石油原料で安価に作られています。

• 出来る限りオーガニック農産物を使うこと。

  農薬や化学肥料が使われている農産物には、化学物質が含まれています。許容基準値はありますが、とくに日本では年々、引き上げられており、必ずしも安全性を保証する基準値では無くなりつつあります。

• 「経皮毒」を避けるために、洗剤や化粧品は、天然成分１００％の製品を使うこと。

  肌につけることも体内に化学物質が蓄積する経路になります。とくにあらゆるものに配合されている合成界面活性剤は、肌への浸透性が良いために、化粧品に含まれる様々な化学物質を一緒に体内に侵入させてしまいます。

• 「香害」になるような合成香料が配合された洗剤や柔軟剤は使わないこと。

  呼吸もまた化学物質を体内に蓄積させる経路となります。最近はあきらかに毒性のある香料が様々な製品に配合されており、それらがきっかけで化学物質過敏症になる人も増え続けています。

• プラスチック製品を使わないこと。

  プラスチック製品は、毒性のある揮発性成分や溶けだして環境ホルモンとして働く合成成分が含まれています。保存容器はガラスや陶器、ステンレスなどの素材にしましょう。 またエコというイメージがある紙コップや紙皿もコーティング剤が塗られており、液体の中に溶け出すので安心安全とは言えません。

体内に入った化学物質を排出する食事を心がける

たしかに今の時代、化学物質を一切使わない生活というのは不可能ですが、化学物質を排出する食事を心がけることによって、体内に蓄積した化学物質の量を抑えることは可能です。

そうすることで、病気を予防し、体調をより良い状態に保つことはできます。

もともと私たちの体内には有害物質が入ったときに備えている機能があります。

とくに肝臓や腎臓で解毒化して、排出を促します。

これらの臓器で、解毒のかなめになるのは、グルタチオンというアミノ酸の一種です。肝臓や腎臓には、グルタチオンが多く存在しており、もしこれが少なくなってしまうと様々な弊害が出てきます。

グルタチオンは、からだのサビとり（抗酸化）成分として、老化予防成分、デトックス成分として、近年、注目されるようになっています。またグルタチオンが体内に十分に働いていると、抗酸化作用のおかげで美容的効果も発揮され、シミやくすみなどの予防になります。

日々の食事にデトックスをサポートする野菜を取り入れる

化学物質のデトックスにとって欠かせないグルタチオンを体内で作るにあたって、それをサポートしてくれる野菜類があります。ぜひそれらを日々の食事に取り入れてみてください。

カリフラワー、ブロッコリー、キャベツ、白菜などのアブラナ科の野菜や、タマネギ、ニンニク、ニラなどのネギ類、そのほかの緑黄色野菜などが、グルタチオン生成をサポートします。