プラスチックにばかり頼らない
自然素材にこだわる生活へ
日常にあふれるプラスチック
現在、私たちの生活に欠かせなくなってしまったプラスチック。
どんな形にも、どんな色にも出来るプラスチックが登場してから私たちの生活は、飛躍的に便利になりました。
でもその便利な生活の代償として、地球上では毎年何百万トンものプラスチックゴミが、草原や森、そして湖や沼、海に廃棄されており、それによって動植物そしてあらゆる種類の生物の絶滅が続いています。プラスチックゴミは、揮発性もあるためCO2やその他の温室効果ガスを発生させ、さらに水域や土壌中に危険な有害物質として溶け出しています。それによって、動植物だけではなく、多くの人たちを悩ませている慢性的なアレルギーや深刻な病気の原因となっています。
深刻化するマイクロプラスチック問題
プラスチックごみと同様に今問題になっているのが、マイクロプラスチックです。これはプラスチックごみが細かく砕けて、目には見えないマイクロメートルレベルの微細なプラスチックが海を漂っていると言われています。それが魚や貝などの内臓に蓄積し、それを食べる人間にも取り込まれます。また空気中にもマイクロプラスチックが漂っているという報告もあります。
また、使い捨ての紙コップなども、高温のお湯によりマイクロプラスチックが溶け出す製品もあるとの研究もあります。防水のコーティングが施されていたり、紙のようだけれどPET樹脂とポリプロピレン樹脂で作られているものもあります。ティーバッグやだしパックなども紙だと思っている人が多いと思いますが、プラスチックが使われていることもあります。
オランダのアムステルダム自由大学などのチームによる研究では、22人中17人の血液中からプラスチックが検出されたという報告もあります。プラスチックもまた自然界にない化学物質なので、様々な問題をもたらします。
安心安全な自然素材を見直しましょう!
人の健康と地球環境を守るために日々の生活の中でできる限りプラスチック製品を使わない、プラスチックごみを出さないことを意識したいものです。
プラスチックごみを出さない生活、まずは、キッチンから見直しましょう!
- ●プラスチックのコップや食器をガラスや陶器にする
- ●食器洗いスポンジを自然素材のへちまなどにする
- ●プラスチックのまな板をヒノキなど木のまな板にする
- ●しゃもじやターナーなどの調理道具をプラスチックではなく木製にする
- ●食品を包むポリラップを経木やみつろうラップなど自然素材のもので代用する
- ●食品の保存容器をガラスにする
- ●PFASを発生させるフッ素コーティングのフライパンを鉄のフライパンに変える
空気中に漂うマイクロカプセル
空気中にマイクロプラスチックが漂っている原因の1つはマイクロカプセルです。最近、柔軟剤や芳香剤、消臭剤などに香りがずっと続く、効果が長持ちするなどと宣伝される商品があります。これは、たいていの場合マイクロカプセルの中に有効成分を閉じ込めて、それが軽い衝撃ではじけて有効成分が外に飛び出るという仕組みです。はじけないものは空気中を漂い、何かの衝撃ではじけるため効果が長持ちするというわけです。マイクロカプセルの素材は、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、化学修飾シクロデキストリンなどの化学物質です。このマイクロカプセルは、非常に小さいので吸い込むと気管支や肺の奥にも入り込むと言われています。
プラスチックは安くて手軽で便利ですが、私たちがより安いもの、より便利なものをと望んだ結果、プラスチックに囲まれてしまったのです。その結果、以前にはなかったアレルギーや病気が日常化しています。
少し不便で手間がかかる、そういう不便さや手間を楽しむという心の余裕を持ちたいものです。
「オーガニック生活便」自然素材の製品
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経木(きょうぎ) 阿部経木店おにぎりや、和菓子、揚げ物、お寿司などを包んだり、お皿の代わりに。キッチンペーパー、ラップ、まな板シート、鮮度保持シートなど、アイデア次第で様々なものの代用品となる安心安全なキッチンアイテム