この夏は、安心・手作り飲料で暑さ対策を

この夏は、安心・手作り飲料で暑さ対策を

「ペットボトル症候群」とは?

暑さがつのる季節になってきました。とくに近年は、温暖化の影響により、年々気温が上昇しています。暑さによる体の不調や熱中症を避けるために、こまめな水分補給が必要となります。

つい便利な自動販売機に手を伸ばしたくなりますが、市販の飲料水には様々な不安があります。

「ペットボトル症候群」という言葉をご存じでしょうか?

スポーツドリンク、清涼飲料水を大量に飲み続けることによって起こる、急性の糖尿病を指す言葉です。「清涼飲料水ケトーシス」と呼ばれることもあります。ほとんどの飲料水には、保存期間を長くするために化学的な添加物や過剰な砂糖が使われていることが原因と思われます。

市販の飲料水の過剰摂取によって糖尿病に至らないまでも、アレルギーや体の不調の原因にもなります。

ペットボトルの容器から溶け出す化学物質

さらに気になるのは、清涼飲料水の容器であるペットボトルです。

ペットボトルから、細胞毒性、遺伝毒性、また内分泌攪乱性をもたらす物質が漏れ出す可能性についても、世界の各機関や団体からも報告されています。

たとえばペットボトルに使用されるPET樹脂を製造するときに、触媒として使われるのがアンチモンという化学物質。実はペットボトルから微量に浸出しています。アンチモンはヒトに対して発がん性があります。

ペットボトル内に入っている液体が、容器に入っている時間が長ければ長いほど、そして周囲の温度が高いほど、液体へ浸出するアンチモンの量は増えていきます。

もうひとつ特に気になる化学物質は、フタル酸エステルです。

フタル酸エステルはプラスチックを柔らかくするための素材で、家電製品や壁紙、医療機器などにも使われています。

フタル酸エステルもまたペットボトルから浸出しているという実験データも出ています。ペットボトル内の飲料水はガラスに保存された飲料水の20倍ものフタル酸エステルを含有していたというのです。

PET樹脂は安全なプラスチックと考えられていますが、微量ながらも避けるべき化学物質が浸出しているのは事実です。

「疑いがあるものは使わない」という予防原則の立場から、ペットボトルを積極的に利用する理由はないでしょう。

紙コップはエコでも安心安全でもない

最近のカフェでは、プラスチック容器のほかに紙コップもよく使われています。

しかし紙コップもまた安全とはいえません。

紙コップは水が漏れないようにするために、フッ素樹脂(パーフルオロ化合物いわゆるPFAS)によってコーティングされています。こちらも特に熱い飲み物などを入れた場合には、数百万にも及ぶマイクロプラスチックが溶け出します。そのため飲み物と一緒にマイクロプラスチックが体内に入ってしまうのです。

PFASは、フッ素加工のフライパンや撥水加工の衣類にも使われており、私たちにとって身近な化学物質となっています。

しかしその結果、PFASは、今や世界中の水道水のもとになる河川から、そして土壌から検出されており、その増加が問題になっています。

恐ろしいのは、PFASは、「永遠の化学物質」と言われており、自然界で分解しないまま、何百年も環境中に蓄積したままになることです。

夏はステンレスボトルにお気に入りの飲み物を入れて

夏はできれば、ステンレスの携帯ボトルに自分で作ったお茶、麦茶やハーブティーを入れて持ち歩きましょう。

もちろんおすすめは、オーガニックな原料で作られたお茶やハーブティーです。そのような飲み物は抗酸化成分やポリフェノールに富み、夏バテを防ぐのに役立つものが数多くあります。

また家で作る麦茶などの保存容器もプラスチックは避けて、ガラス瓶を使いましょう。

この夏はナチュラルな容器とオーガニック飲料で体調をキープしましょう!

「オーガニック生活便」おすすめ夏の飲料

オーガニックのお茶は、栄養価と抗酸化成分が豊富なので夏バテ予防としても最適!

お気に入りのお茶を冷蔵庫に常備、携帯用の冷たいお茶としても活用しましょう!