夏のヘアケア、洗いすぎには要注意!
いよいよ7月、夏本番。
気温も湿度も高い日本の夏。
汗をかくので、髪の毛も毎日洗ってすっきりさせたくなります。
でもシャンプーでの髪の洗いすぎには、要注意です!
毎日のシャンプーで髪にダメージが
汗をかくとつい毎日シャンプーをしてしまいがちですが、シャンプー剤は髪と頭皮の潤いを奪い、乾燥をまねきます。頭皮が乾燥すると痒みが出たり、秋になる頃には、抜け毛の原因になったりします。
特に市販のシャンプーは、合成界面活性剤を使用しているため、「タンパク質変性作用」があり、使い続けると次第にタンパク質であるキューティクルが剥がれてしまいます。キューティクルとは、髪の毛の一番外側を覆っている組織。一般的に4~10枚ほどが半透明のウロコ状に重なっていて、髪の内部を守る働きをしています。キューティクルが剥がれてなくなった髪は、水分を保つことができずにパサパサになり、艶を失い、切れ毛、抜け毛、薄毛の原因になります。
抜け毛や薄毛を防いで健康な髪を手に入れるために、合成界面活性剤配合のシャンプーから石けんシャンプーに切り替えることをおすすめします。とはいえシャンプーを切り替えたといっても「アミノ酸系シャンプーなら髪に優しいと書いてあるから安心!」 と思っている人もいますが、アミノ酸系シャンプーであっても洗浄成分が合成界面活性剤であることに変わりありません。
石けんシャンプーは何故きしむ?
「石けんシャンプーは、泡立ちが悪くきしみがひどいので使えない!」 という声をよく耳にします。これはキューティクルを失って傷んだ髪を石けんシャンプーで洗うことで起こります。髪は平均で1か月約1センチ、1年で約15センチ伸びると言われ、また次々に抜けて生え変わります。合成シャンプーをやめて、1~3ヶ月ほど我慢して石けんシャンプーを使っているうちに、キューティクルがある髪が伸びてきます。そうするとだんだん石けんシャンプーでも洗いやすくなってきます。やがてキューティクルでしっかり守られている健康な髪になれば、石けんシャンプーで洗っても、よく泡立ち、きしみもあまり感じなくなります。
※ただし石けんシャンプーを使った後は、髪がアルカリ性になっているので、必ず酸性のリンスを使って髪を弱酸性に戻しましょう。
ハーブシャンプーとクレイシャンプーもおすすめ
髪質によっては、石けんシャンプーが合わないという人もいます。そんな人におすすめなのは、ハーブシャンプーとクレイシャンプーです。
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ハーブシャンプー
インドのアーユルヴェーダに基づいて、髪と頭皮を健康にするハーブで作られています。例えば植物の中にも、洗浄成分を持つものがあります。また髪を艶やかにするなどの美容成分を含んでいるものもあります。そういった植物を粉状にしてブレンドしたのがハーブシャンプーです。粉状のものをお湯で溶いて使います。石けんシャンプーをあきらめた人でもハーブシャンプーは使えたという人も多いようです。ハーブシャンプーは、コンディショナー不要。頭皮まですっきり洗うことができ、頭皮の健康のためにもおすすめです。 クレイシャンプー
シャンプーとして、特に適しているのがモロッコで採れるクレイ、「ガスール」です。ジュラ紀の湖だった地層から採取したクレイなので、髪をきれいにしてくれるミネラルが豊富に含まれています。普通の泥に比べて粒子が細かく、汚れを吸着する力があります。固形タイプと粉末タイプがあり、どちらも水に溶いて使います。クレイシャンプーもまたコンディショナー不要で、髪や頭皮の汚れをすっきりと落としてくれます。
昔から使われていた海藻のシャンプー「こんぶとふのり」
石けんやシャンプーがない時代、女性は海藻の粉を水で溶いて髪を洗っていました。それが「こんぶとふのり」です。「こんぶとふのり」が髪に吸着し汚れを落とし、髪を艶やかにしてくれます。また海藻には髪を丈夫に強くする栄養分が含まれているので、髪のダメージが大きいときのトリートメントとしてもおすすめ。
ハーブシャンプーやクレイシャンプーもきしんで使えない人も、この「こんぶとふのり」は使えるという人が多いようです。
シャンプーを使わない湯シャンがおすすめ
これらのナチュラルなシャンプーでも、毎日シャンプーをするのは洗いすぎです。シャンプー剤を使うのは、1~2日おきで十分です。シャンプー剤を使わない日はお湯だけで洗う湯シャンがおすすめ。お湯でよく髪を洗い、汗や汚れを落とします。
夏の洗いすぎに注意して、艶のある健康な髪をキープしましょう!