髪の毛が弱る夏こそ、ヘナ染めに挑戦!
強い日差しで傷んだ髪が、ヘアダイでさらにボロボロに!
日差しが強く、暑い夏。
強い日差しさらされて、髪も頭皮も乾燥して傷みがちに。
こんな時に、強い薬剤を使用したヘアダイで髪を染めると、傷みはさらに進みます。
一般的なヘアダイは、1剤と2剤の2種類で構成され、これを混ぜた「混合液」を髪に塗布すると髪が染まります。1剤のアルカリ剤が髪を守っているキューティクルを開き、2剤の酸化剤(過酸化水素水)が髪のメラニン色素を脱色し、1剤に含まれる染料を発色させます。発色した染料同士がくっつきあって大きくなり、開いたキューティクルから出られないようになり色が定着します。開いたキューティクルは閉じないので、髪は染まるけれど、キューティクルは開きっぱなしで傷んだままというわけです。染めた髪にツヤがないのはこのためです。
髪にも体にもよくないヘアダイ
ヘアダイの1剤も2剤も、石油系の合成成分で作られています。特に毒性があると言われているのが1剤の染料、「ジアミン」という石油系の成分です。頭皮のかぶれ、赤味、かゆみ、体のだるさなどのアレルギー症状を引き起こす場合があり、放置しておくと、頭痛、めまい、嘔吐などの症状を引き起こすこともあります。
1990年代、アメリカの国立がん研究所の調査では、「ヘアダイは、リンパ腫になる危険性が50%高くなる」と報告しています。また2015年にフィンランドでもヘアダイが乳がんの原因になる可能性について医療実験レポートが発表されています。
ヘナは、髪を染めることができる神秘的な植物
アレルギーや癌など様々な病気の原因として疑われているヘアダイ。
近年そのヘアダイの代替として人気なのが、ヘナです。
ヘナの最大の魅力は、化学染料を使わずに100%自然の植物で白髪を染めることができること。そのため頭皮や髪にとって安心安全です。そのうえ、頭皮に蓄積した化学物質を吸収したり、合成シャンプーやヘアダイでキューティクルを失った髪を補修して艶を与えてくれます。
ヘナは、インドや北アフリカなど乾燥した地域に育つ薬草です。
ヘナの葉には、ローソンという赤色酵素色素が含まれていて、このローソンがタンパク質に反応して発色します。ヘナは数多くの植物の中で唯一、色素が髪の中に入り込むという働きがあります。そのために髪を染めることができるという大変神秘的な植物なのです。
ただし黒髪をヘナの赤オレンジ色に染めても、黒の色の方が強いのでほとんど染まったようには見えません。ただし髪質によっては、黒髪がかすかに茶色がかった色になることもあります。
ヘナ染めにはトリートメント効果も!
髪を染める以外にも、ヘナには嬉しい特徴があります。
それは、トリートメント効果です。ヘナは、髪にハリ、ツヤ、コシを与えてくれます。インドでは女性はこのトリートメント効果を期待して、黒髪の人もヘナで健康で艶やかな髪をキープしていました。インドの人の黒髪が艶やかで美しいのはヘナのトリートメント効果のおかげでした。合成成分のヘアカラーで染めた髪が、キューティクルが壊されてバサバサになってしまうのとは大違いです。
また、ヘナには余分な皮脂や汚れを取る働きがあります。ヘナのペーストを頭皮から塗りこむので、頭皮の余分な皮脂、汚れを取り除いてくれ、頭皮もスッキリきれいになり、頭皮の健康も保ってくれます。
更にヘナにはリラックス効果があります。ヘナを頭皮から髪全体に塗布すると、まず気持ちよさを感じます。そしてヘナを髪に塗って1時間ほど待っている間、体全体の力が抜けて、眠くなるという人もいます。ヘナにラベンダーの精油を2,3滴混ぜると、リラックス効果はさらに高まります。
白髪をライトブラウン~ダークブラウンに染める
赤オレンジ色に染まるからと、ヘナを敬遠する人もいますがインディゴ(藍)を使えば大丈夫です。ヘナにインディゴを混ぜることで、その配合量によって明るいブラウンから暗めのブラウン、黒に近い色にまでお好みのトーンに染めることができます。例えばヘナ1:インディゴ1の割合で、自然なダークブラウンに染めることができます。
初めからインディゴを配合しているヘナもあるので、それを使うと手軽に染められるのでおすすめです。
またヘナは何回か重ねて染めることにより、髪色が深く濃くなっていきます。
ただし、一般に売られているヘナにも、安全とは言い難いものがあるので注意が必要です。
ヘナにも「合成色素入りのヘナ」というものが存在します。ヘナに合成染料を混ぜることで、簡単に短時間で染めることができるからです。例えばパッケージの裏の全成分表示にヘナの他に「2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール」、「HC青」や「HC黄」、「塩基性青」などと表示があります。これらも石油系の合成成分です。必ず全成分表示を見て、自然素材のみのヘナを選びましょう。
「オーガニック生活便」おすすめのヘナ
白髪染めには、ヘナのリタッチ染めを
すぐに伸びてくる白髪を染めるのが面倒、という人にはリタッチがおすすめです。初めてヘナ染めをする人は、1~2回髪全体を染めましょう。そのあとは、1~2週間おきに伸びて白髪が目立った根元だけ染めるリタッチという方法があります。染め時間は15分~20分でいいので、入浴前にヘナを溶いて根元に塗布し、ゆっくりと入浴し、お風呂から出る時に洗い流せばいいので簡単です。
お出かけ前にヘナコンシーラー
またお出かけ前に白髪が目立ってしまうときは、天然成分100%のヘナ配合のコンシーラーを。白髪が染まることはありませんが、髪を傷めることがない安心安全なコンシーラーです。染めた髪は、根元から白くなってくるので、コンシーラーを塗る際に頭皮についてしまうことがあります。合成成分配合のコンシーラーは、頭皮につくと頭皮を傷めてしまいますが、オーガニックコンシーラーなら、天然成分100%なので頭皮についても安心です。
オーガニック生活便おすすめ
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アルテ&マハラニ オーガニックヘナコンシーラー(ダークブラウン)温かみのあるダークブラウンの色は、「マハラニ」独自のオーガニックの石臼挽きヘナと天然の色素成分である酸化鉄で出しました。ヘナ染めをした後、パラパラと出てくる白髪や伸びてきた白髪の根元を素早くカバーしてくれます。スティックタイプなので、外出先や旅行先でも手軽に使えます。合成界面活性剤、合成ポリマー、合成防腐剤、合成色素など、一切の合成成分を使っていないので、頭皮や髪にとっても安心安全です。