夏のオーガニックボディケア
ボディソープでの体の洗いすぎに注意!
気候変動のせいでしょうか、最近の夏は、気温の高い日が長く続きますね。
1日に複数回シャワーを浴びて汗を流す人も多いのではないでしょうか。
でもそんな時に注意したいのは、洗浄成分による洗いすぎです。
まずは、ボディソープの成分をチェックしてみましょう。
洗浄成分として、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタインなどの合成界面活性剤が使われていませんか? 合成界面活性剤は3000種類以上あります。
最近は、自然派、ナチュラル、無添加などを掲げた商品にも合成界面活性剤が配合されています。以前は、合成界面活性剤は石油から作られていましたが、最近では植物由来を称する合成界面活性剤が多く出回っています。
その多くは、合成界面活性剤の一部にヤシ油やパーム油を使い、それ以外は石油原料を使った合成成分です。これを植物由来だから、自然派ソープと言っているわけです!
つまり、植物と石油から合成させる合成界面活性剤ですが、従来の石油原料から作られた合成界面活性剤と同様、自然界にない合成成分にかわりはありません。
合成界面活性剤にはタンパク質変性作用があるので、使っているうちに次第に肌が薄くなっていきます。夏、シャワーを浴びる度に、合成界面活性剤の洗浄剤を使っていれば、肌が薄くなり、乾燥がすすみ、やがて秋になる頃には、肌がカサカサ、痒みが出るほどになります。
ナチュラルな石けんを適度に使う
合成界面活性剤配合のソープではなく、肌に優しい自然素材で作られる石けんを使いましょう。
合成界面活性剤か、石けんかを見分ける方法は、配合成分を見ることです。
全成分を見て、脂肪酸Na(ナトリウム)、脂肪酸K(カリウム)、カリ石鹸素地などの表示があるのが石けんです。
脂肪酸Naは固形石けんを、脂肪酸Kは液体せっけんを作る原料です。
合成界面活性剤配合のソープは、洗って泡を流しても、なかなかヌメリが落ちません。これはタンパク質変性作用のせいですが、それに対して石けんは、すっきりと洗い流すことができます。
液体の場合は、石けんだと思って使っていたら、合成界面活性剤だったということがよくあるので、しっかりと成分を確かめましょう。
ただ石けんが肌に優しいといっても、シャワーを浴びる度に石けんを使う必要はありません。石けんを使いすぎると、肌にとって必要な皮脂もなくなってしまいます。よほど体が汚れている場合以外は、毎日1回、あるいは2日に1回程度、石けんで洗えば十分です。
特に体が乾燥している人、痒みが出ている人は、洗いすぎが原因かもしれません。保湿のために保湿剤を塗ることも大事ですが、その前に洗いすぎにも気をつけましょう。
保湿も、もちろんオーガニックで!
石けんで洗っていても、その後に使う保湿剤に合成成分が入っていたら乾燥は防げません。
天然成分100%の保湿剤を選びましょう。
保湿クリームや乳液にも、合成界面活性剤が配合されています。
また化粧水も、肌への効用やテクスチャーの良さを求めて、様々な合成成分が配合されています。化粧品には成分表示義務があるので、必ずパッケージや容器に全成分が書いてあります。
植物の名前らしきものを除いて、馴染みのないカタカナ、数字、アルファベットの成分は、ほとんどが合成成分です。
フェイスのスキンケアだけでなくボディケアも、ぜひ合成成分が配合されていないオーガニックな商品を選んでください。
乾燥や痒みのない、すべすべ素肌を目指しましょう!