紫外線で傷んだ髪を
オーガニックヘアケアで健康な髪に!
夏の合成シャンプーでの洗いすぎが髪のダメージに
特に暑かった今年の夏。
髪へのダメージも大きいのでは?
紫外線によるダメージの他に、シャンプーでの洗いすぎによるダメージもあります。
特に合成シャンプーを使っている人は、抜け毛が増えたり髪が細くなったりしていませんか?
一般に広く売られている合成シャンプーは、洗浄成分として合成界面活性剤が使われています。
合成界面活性剤は、たんぱく質変性作用があります。これにより髪の艶となる成分であり、保護層であるキューティクルを溶かしてしまうため、使えば使うほど、どんどん艶を失った細くコシのない髪になってしまうのです。特に汗ばむ夏は、シャンプーの回数が多くなるので、その分、髪のダメージも大きくなってしまいます。また頭皮も合成界面活性剤の影響を受けて毛穴がダメージを受けるので、抜け毛が増えます。
例えば、今人気の植物を使ったシャンプーの成分を見てみましょう。
色がついている成分は、すべて合成界面活性剤です。またポリクオタニウム-10は合成ポリマーです。
このようなシャンプーを毎日毎回使っていたら、髪を守っているキューティクルがなくなってしまい、髪がボロボロ、パサパサの艶のない髪になってしまいます。そこで合成ポリマーを配合することで傷んだ髪をビニルコーティングして艶があるように見せかけるのです。
またアミノ酸系シャンプーなら「髪にやさしいから大丈夫」と思っている人も多いようです。しかし、アミノ酸系シャンプーもまた洗浄成分は、合成界面活性剤であることにかわりありません。
またこれらの合成シャンプーには、フェノキシエタノール、安息香酸Naといった合成防腐剤が使われているのも気になります。この合成防腐剤は、環境ホルモンの疑いがあり、頭皮から体内に侵入する「経皮毒」となる可能性があります。
石けんシャンプーは髪を傷めない
石けんシャンプーとは、洗浄成分が自然素材から作られた石けんです。成分表示に「石けん素地」「カリ石けん素地」「純石けん分(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)」などと表示されています。
石けんは、合成界面活性剤の持つ「たんぱく質変性作用」がないので髪や肌を傷めません。
「石けんシャンプーは、泡立ちが悪くきしみがひどいので使えない!」 という声をよく耳にします。これはキューティクルを失って傷んだ髪を石けんシャンプーで洗うことで起こります。髪は平均で1か月約1センチ、1年で約15センチ伸びると言われ、また次々に抜けて生え変わります。合成シャンプーをやめて、1~3ヶ月ほど我慢して石けんシャンプーを使っているうちに、キューティクルがある髪が伸びてきます。そうすると次第に石けんシャンプーでも洗いやすくなってきます。やがてキューティクルでしっかり守られている健康な髪になれば、石けんシャンプーで洗っても、よく泡立ち、きしみもあまり感じなくなります。
ただし石けんシャンプーを使った後は、髪がアルカリ性になっているので、必ず酸性のリンスやコンディショナーを使って髪を弱酸性に戻しましょう。
ハーブやクレイ、海藻を使ったシャンプーもおすすめ
髪質によって、石けんシャンプーが合わないという人には、ハーブシャンプーやクレイシャンプー、海藻シャンプーなどがあります。
ハーブシャンプーは、インド伝統のアーユルヴェーダ医学に基づいて、髪と頭皮を健康にするハーブで作られた粉状のシャンプー。お湯で溶いて使います。コンディショナー不要で、石けんシャンプーをあきらめた人でもハーブシャンプーは使えたという人も多いようです。
クレイシャンプーのクレイとは、岩石が長い年月をかけて風化や変成を繰り返してできた粘土鉱物で、天然ミネラルを豊富に含み、汚れを吸着しやすいという特徴があり、髪や頭皮の汚れをすっきり落としてくれます。
石けんやシャンプーがない時代、女性は海藻の粉を水で溶いて髪を洗っていました。それが「こんぶとふのり」です。「こんぶとふのり」が髪に吸着し汚れを落とし、髪を艶やかにしてくれます。また海藻には髪を丈夫に強くする栄養分が含まれているので、髪のダメージが大きいときのトリートメントとしてもおすすめです。