
手荒れは、必ずオーガニックケアで改善出来る!
手荒れの主な原因は、台所洗剤の合成界面活性剤

手荒れの別名は、「主婦湿疹」。「台所仕事は毎日だから手荒れは仕方ないのね」と、改善を諦めている人も多いのが現状です。
手がかゆくなったり、さらに水泡やひび割れに。ひどい場合には、口が開いたままの傷に。こうなるとなかなか治らず、ぬるいお湯でも痛みを感じるようになってしまいます。
手荒れに悩む人は、まずはクリームにたよろうとしますが、実は根本的な原因を取り除かない限り、治りません。手荒れの根本原因とは、台所洗剤です。
手はもともとよく使うため、ほかの箇所よりも厚い角質層で保護されています。そんな手が何故、慢性的に荒れてしまうのでしょうか? それは、台所洗剤に含まれる合成界面活性剤が原因です。合成界面活性剤には、「たんぱく質変性作用」があり、肌細胞にくっつき、たんぱく質を溶かしてしまうのです。
その証拠に合成界面活性剤の台所洗剤が手についたとき、ヌルヌルしているはずです。
日々、こういった洗剤を使い続ければ、手肌は薄くなっていき、手荒れを引き起こすのは当然です。まずは、今、使っている台所洗剤の成分を見てください。長いカタカナ名がありませんか?台所洗剤によく使われる合成界面活性剤としては次の成分があります。
- アルキルヒドロキシスルホベタイン
- アルキルアミンオキシド
- アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
- ポリオキシエチレンアルキルエーテル
特に「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム」、「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」は、環境省が*「PRTR法」にリスト化している有害化学物質に入っています。そんな成分がどうして台所洗剤に使われているのか不思議です。
*「PRTR法」とは、人の健康や生態系に有害なおそれのある、515種類の化学物質について、事業者の届出データや推計に基づき、国が排出量・移動量を公表する制度です。
石けんベースの台所洗剤で手を守る

それでは、どんな台所洗剤が良いのかというと、洗浄成分が石けんベースのものです。石けんは、合成界面活性剤と異なり、「たんぱく質変性作用」はありません。石けんは肌の表面で分解して水と一緒にさっと流れてしまします。
石けんベースの洗剤は、ラベルと見ると次のような表示になっています。「石けん素地」「脂肪酸カリウム」、「脂肪酸K」など。
合成界面活性剤の台所洗剤から石鹸洗剤に変えてから、「1,2週間ほどで慢性的な手荒れが良くなってきた」という事例も多くあります。
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パックスナチュロン 台所のせっけん 太陽油脂石けんだから手が荒れない
食器洗いで手荒れに悩む人のために作った「台所のせっけん」。保湿力の高いハイオレックヒマワリ油を石けん素地に配合することによって、肌の潤いを守りながら、食器を洗うことができます。
そのほか石けん以外の天然の洗剤としては、ムクロジ果実のサポニンを集めた「リタ」なども食器類を洗うのに適しています。 -
マハラニ リタ 100gガラスのグラスもピカピカに!
インド伝統の植物の洗浄成分の洗剤パウダー。「リタ」は、日本名はムクロジという植物の実を粉状にした洗剤です。一般的な石けん洗剤は、油分がすっきり落ちないこともよくあります。油っぽい料理をした後のフライパンやお皿、またガラスのコップなども「リタ」で洗うと、驚くほどきれいに洗い上げることができます。
ハンドクリームやハンドソープも要注意!

手荒れ改善のために台所洗剤を見直した後は、ハンドクリームも見直してみましょう。
水と油を混ぜ合わせる界面活性剤の主な役割は、「洗浄」のほかに「乳化」があります。
台所洗剤の場合、合成界面活性剤は、「洗浄」成分として使われていますが、ほとんどのハンドクリームにも、「乳化」成分として合成界面活性剤が使われています。
ハンドクリームを塗った直後は、確かに肌がしっとり潤った感じがしていても、合成界面活性剤の乳化剤が使われていれば、「たんぱく質変性作用」によって、肌細胞を破壊していきます。
ハンドクリームによく使われる合成界面活性剤としては次のようなものがあるので、成分をチェックしましょう。
- ポリソルベート●●
- ステアリン酸グリコール(SE)
- ステアリン酸PEG●●
※●●には、数字が入ります。
天然成分のハンドクリームの見分け方

ハンドクリームは、乳化剤が石鹸素地やレシチンなど、天然成分で乳化したものを選んでください。あるいは、乳化剤を使わないバルサムタイプもおすすめです。「オーガニック生活便」では、天然成分だけで作られたハンドクリームを取り扱っています。
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オーガニック ローズ ハンドクリーム 30g アルテ天然の乳化剤レシチンを使用
レシチンは、ノン遺伝子組み換えの大豆が原料です。防腐剤も天然成分で、完全・天然成分100%のハンドクリームです。 オーガニックローズやシャクヤク、スイカズラなど、保湿効果の高い植物エキスも配合。使い続けるうちに手肌が内側から潤うようになります。 -
国産オーガニックハーブ&ローズ アロマハンドクリーム 40ml スプーン・スプーンクレイで乳化したハンドクリーム
モンモリロナイトというクレイから作ったハンドクリーム。モンモリロナイトは水分保持力が非常に高く、しっかり潤いを閉じ込めながら表面はさらっとさせる効果があります。そのため、べたつくこともなく、つけてすぐにパソコン作業や読書などもできます。 -
スキンバーム 25g 華密恋バルサムタイプだから、潤いが長続きする
カミツレエキスが肌荒れや炎症を防ぎ、ツバキ油、シア脂、ホホバ種子油などオーガニック認証を受けた植物油が乾燥から守ってくれます。植物オイルとミツロウ配合のバルサムタイプなので潤いが長続きします。
コロナ以降、手洗いが習慣づけられましたが、ハンドソープと言っても実は、合成界面活性剤の洗浄成分を使った製品が多くあります。そのようなものを使っていれば、これもまた手荒れの原因に。ハンドソープもまた、石けんベースの製品を選んでください。
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パックスナチュロン ハンドソープ(泡状ポンプ式) 260ml 太陽油脂やさしいヒノキの香り、石けんだから安心
ホイップクリームのような柔らかい泡が、手全体を包み込みしっかり洗い上げます。石けんベースなので、手荒れの心配がなく、ウィルス予防効果も高いのが嬉しい。
合成洗剤で食器を洗い、一般的なクリームやハンドソープを使っていれば、いくつもの合成界面活性剤の弊害にさらされることになり、慢性的な手荒れから抜け出せなくなります。
慢性的な手荒れを改善するには、次の三つのポイントがあります。この三つを実行すれば、必ず、どんな手荒れからも脱出できるはずです。
- 1台所洗剤を石けんベースに変えること。ラベルに「脂肪酸K」「脂肪酸カリウム」とあるものを選んでください。
- 2ハンドクリームも合成界面活性剤フリーにすること。「乳化」成分は、レシチン、石けん素地、または「乳化」成分を使わないバルサムタイプのハンドクリームを使いましょう。
- 3ハンドソープも合成界面活性剤ベースではなく、石けんに変えること。