
体の冷えは、免疫力にも美肌にも大敵!
実は熱が上がるのは自然な免疫力

風邪をひいたとき、熱が出ます。実は発熱はとても自然な免疫力のあらわれです。
体温が上がると免疫細胞の白血球が活発化し、体内に入ったウィルスを排除しようとする防御活動が起きるのです。
風邪を引いたときは、すぐに熱を下げる風邪薬を飲むのが常識とされていますが、かえって免疫細胞の働きを阻害し、風邪が長引くことにも。むしろ体温を上げるショウガ湯などを飲んだり、熱めのお風呂に入ると、免疫細胞が上手く働いて比較的軽い風邪で済んだりします。
がんになった場合などにも、よく高熱に見舞われることもありますが、これもまた免疫力のあらわれです。がん細胞は高温に弱く、40℃以上になると死滅すると言われています。そのため近年は、もうひとつのがんの治療法として「ハイパーサーミア療法(温熱療法)」も注目されています。これは「がんは熱に弱い」という自然の免疫力を活用したこの治療法は古くからあります。
体温が上がれば免疫細胞が活性化する

免疫細胞は温度が高いと活性化します。
免疫細胞が正常に働ける体温は、36.5℃。 36.5℃から体温が1℃上がると最大5倍~6倍も免疫力が上がり、逆に1℃下がると免疫力が30%下がると言われています。様々な病気の予防のためにも、体温を正常な範囲内で高めに維持することが大切です。
しかし50年前の日本人の平均体温は36.89℃。現在の平均は36.20℃。ということは、約0.7℃も下がっているのです。さらに平熱が36℃以下という低体温、いわゆる「冷え性」の人も増えています。実は二人に一人と言われるがん発症も低体温と関わりがあると言われています。低体温は免疫細胞の不活性化を招くからです。
日本人の平均体温が低くなった原因は?

現代人の体温が低めなのは、やはり運動不足と食べ物が原因と思われます。
何かと車に乗り、家の掃除も家電にたより、会社ではデスクワーク。都会生活は、「便利さ」を求めることを優先して、体を使う機会が減り、気が付くと筋肉が弱り、それが体温低下とつながっています。
もうひとつの平均体温が低くなった大きな原因は、食べ物の影響。
食品添加物や農薬など、化学物質が混じった食品は血流を悪くしてしまうので、低体温になってしまいます。さらにまた女性が好むケーキや菓子類は、白砂糖が多く使用されているために、体温の低下を招きます。
体温をあげて免疫力アップ

体温が低めということは、病気にかかりやすい状態ということになります。
ちなみに美容という点から見ても、低体温は大問題。血流が悪くなることから、乾燥、くすみ、シミ、しわなどの肌トラブルが出やすくなります。その反対に体温を高くキープすれば、皮脂分泌も盛んになり、肌の潤いや透明感を保つことができるのです。
とくに冬は要注意で、体調が崩れるのも低体温が原因です。ぜひ体温をあげる習慣を毎日の生活にとり入れましょう。目指したいのは、36.5℃から37.0℃の体温をキープすることです。
- からだを温める食品を摂るようにすること。
かぼちゃ、ニンジン、大根、イモ類などの根菜類。ショウガ、ネギ、ニンニク、発酵食品など。
- 甘味料は、白砂糖ではなく、ハチミツやメープルシロップなどにしましょう。
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- 腸内環境を整える食物繊維が多い食べ物を摂ると体温が上がります。
なつめ、サツマイモ、キノコ、海藻、キャベツ、白菜、発酵食品
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- 体を温めるハーブティーを飲む習慣を。
ローズティー、エルダーフラワーティーがおすすめ。長く飲み続けることによって根本的な体質改善につながり、体温をアップできます。
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- 30分以上の散歩や体操をすること。
腰や膝を鍛えてくれる10回スクワットもおすすめ。短くても毎日、続けることが大切です。
- 多少、汗をかくほどのゆったり入浴を。
このとき薔薇、カミツレ、ローズマリーやユーカリ、みかんの皮を干した陳皮など、体を温める植物を袋に入れて入浴剤に。
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- 体を冷やさない服装を心がけること。
とくに下半身の冷えは全身に影響を与えるので気をつけましょう。ズボンの下にはタイツを。夜の睡眠時はオーガニックコットンなど風合いのやさしい靴下を履くと、全身が温まって眠りが深くなります。
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