オーガニック腸活で免疫力UP

オーガニック腸活で免疫力UP

食生活で、腸内環境が悪化している

健康にとって腸内環境が大切ということが言われるようになりました。

腸内環境を整えるポイントは、腸内に棲む細菌(微生物)にとって住みやすい環境を作ることです。大腸の表面には、なんと100兆個以上の様々な種類の腸内細菌が住んでおり、腸内フローラ(フローラはお花畑の意味)を作っています。

しかし現代の食生活には、農薬や化学肥料で栽培された野菜やお米、そして食品添加物の多い加工食品があふれています。表向きは便利で豊かになったように見えますが、食材そのものが自然から遠ざかっており、まさに腸内細菌にとっては受難の時代。そのことを裏付けるようにアレルギーや体調不良、各種のガンなどの疾患が増え続けています。慢性的な肌荒れもまた腸内フローラが荒れていることを映し出しています。

まずは食品添加物を避ける

化学物質は腸内環境が悪化する原因です。

というのも腸内細菌は、化学物質によって殺傷されてしまうからです。つまりお腹の中で農薬をまくようなことに。

美しく健康な腸内フローラを育てるには、出来る限り化学物質を体内に入れないこと。

そのためにまずは食品添加物を避けること。というのも「ソルビン酸K」や「亜硝酸Na」などの食品添加物の多くは石油由来の原料から作られた化学物質です。こうした化学物質は、腸内に棲む微生物が食べられず、それどころか殺傷してしまいます。

オーガニックな食物繊維の多い食事を心がける

腸内フローラを健全に育てるには、食物繊維がカギになります。というのも、食物繊維が腸内細菌のエサになるからです。大根やゴボウ、ニンジンなどの根菜類、小松菜、ほうれん草などの緑黄色野菜、カボチャやサツマイモ、ジャガイモなどのイモ類も腸内細菌が喜ぶ食物繊維が豊富。

そのほかキノコ類や海藻などもおすすめ。忙しくて野菜不足になりがちなときは、海苔を常備して食べてください。海苔は良質な食物繊維が多く、ミネラルやビタミンも豊富です。

とくに季節の野菜は、ミネラルや栄養分も豊富なので腸内細菌も大喜び。できれば農薬や化学肥料を使っていない自然栽培の野菜が理想です。

発酵食品を多く摂ると、免疫力がアップする!

一口に腸内細菌と言っても実はいろいろ、1000種類以上とも言われています。種類が多い方が、外界からもたらされる様々な問題に対して柔軟に対応することができます。つまり免疫力がアップするのです。

腸内細菌の種類を増やしたいときには、ぜひ発酵食品を摂ってください。

漬物や梅干し、ヨーグルトなどの発酵食品に含まれる微生物は腸内の微生物も増やしてくれます。

ただし市販の漬物や梅干しには、見た目をきれいにしたり防腐したりするために数多くの食品添加物が入っているので要注意です。またハムはもともと塩と肉だけで作った発酵食品なのですが、今や発酵食品とはほど遠く、もっとも食品添加物の多い加工食品になってしまっています。

腸内フローラにとって最高の肥料になるのが、日本の昔ながらの発酵調味料。醤油や酢、料理酒など、長い熟成期間のうちに、数多くの種類の微生物が増え続けているからです。

昔ながらの日本の調味料は、腸内フローラのオーガニック栽培にとって、とても心強い味方です。

程よい運動が腸内環境を整える

最近は、便利なことが、実は健康にとって害になっているという皮肉な問題があります。

いわゆる運動不足の問題。車での移動にたよりきったり、仕事も座ったままの姿勢になったり。その結果、体全体の血流が悪くなり、それが腸内環境にも影響を及ぼします。

腸内環境を整えるためには、ほどよい運動をすることも大切。とくに歩くことは、体調や全身のバランスを整える効果があります。

長寿村の暮らしは腸内環境を整えるのに最適だった

日本で有名な長寿村「棡原」の暮らしを振り返ると、住民は自分の畑で育てた無農薬の野菜や麦、雑穀を主食としていました。また急傾斜の畑での作業は重労働で、まさに「貧しく不便な生活」。でも結果的に自然な食事と運動が揃って、健康で美しい腸内フローラが育つ最高の条件を満たしていたのです。

大正時代というと、日本人の平均寿命は60代だったとのことですが、「棡原」では、90代、100歳を超えても元気な老人が畑作業に関わっていたそうです。

「オーガニック生活便」
腸内フローラを元気にするオーガニック調味料&食材