ムードではなく成分で選ぶ化粧品 2  化学成分の防腐剤を使っていない化粧水を選びたい

ムードではなく成分で選ぶ基礎化粧品
Ⅱ 化学成分の防腐剤を使っていない化粧水を選びたい

みずみずしい肌は美しさの第一条件

ツルツルの肌、顔色のよさ、元気な肌、化粧のり、トラブルがない肌・・・肌の美しさにはいろいろあっても、共通して言えるのは、肌がしっかり水分を保っているということ。そして、保湿は見た目だけの問題ではありません。肌の水分量が足りないと、水分の膜がつくるバリア機能が落ち、空気中の汚れやアレルギー物質の影響をすぐに受けてしまいます。かゆみの主な原因も水分不足と言われます。

しっかり保湿して素肌本来の持つ力を取り戻せば、皮脂分泌のバランスがよくなり、とくに乾燥が気になるとき以外は、毎日のお手入れは化粧水だけでも十分なほどです。冷暖房、パソコンや電子機器の帯電などが原因で、私たちの肌は年間を通じて乾燥しやすくなっています。外気にさらされて毎日がんばる肌に、たっぷり水分を補給してあげましょう。

素肌にたっぷり使いたい化粧水は、植物の力が生きているものを

現在使用されている化粧品のほとんどに、パラベンなどの防腐剤が使われています。腐敗は水分の多いところで進むからです。

よく聞かれるのが、「腐ってしまうよりは、化学成分でも防腐剤が入っていたほうが安心では?」という言葉。たしかに腐敗したものを肌にのせれば、トラブルのもとになります。でも、腐らせないために使用されている化学成分は本当に大丈夫なのでしょうか。雑菌を殺す化学薬品は、必ず肌を刺激し、ダメージを与えます。使ってすぐにトラブルにならなくても安心できないのが怖いところで、使っていくうちに肌の機能を少しずつ壊していきます。

化学成分にたよらなくても、植物による殺菌効果・抗酸化効果を持つものがたくさんあります。植物のエキスは、ブレンドすると相乗効果を発揮してよりいっそうの効果を生み出す性質があります。たとえば、化粧水にローズマリーエキスを配合すると、ローズマリーは殺菌効果を持つので雑菌の繁殖を防ぐだけでなく、保湿、収れん効果もあるので肌にも効果を発揮します。さらに、その化粧水に含まれるほかの植物エキスの持つ力もより強く引き出すのです。

こんな素晴らしい効果は、植物のパワーならではのもの。現代の進歩した化学でも、化学薬品にはまねのできないことです。

その他、ユズ種子、笹、ヒノチオール、グレープフルーツエキスなど、天然防腐剤は、数多くあり、これらを使用する自然派メーカーが増えています。