アルプスのハーブ物語 その7
ゼラニウムのお話
悪霊を払う力があると信じられていたゼラニウム
ゼラニウムと聞くと、ヨーロッパの家々の窓辺に真っ赤なゼラニウムが置かれている風景を思い出しませんか?
実は昔ヨーロッパでは、ゼラニウムには悪霊を追い払う力があると信じられていて、家の周りにゼラニウムを植える習慣がありました。
これはゼラニウムに病気やケガを治癒する力があると言われ治療薬として使用されていたからかもしれません。
現在ではゼラニウムの香りが虫除けになるのという理由から窓辺や玄関に置いている人が多いようです。
ゼラニウムはアフリカ原産、長くアフリカの人々の生活にとり入れられていたもので、17世紀ごろからヨーロッパに伝わり始め、19世紀初頭に、フランス人が初めて商業用としてゼラニウムを栽培しました。その後、南西インド洋上に浮かぶ香りの島、レユニオン島で多く生産されるようになりました。
バラを思わせる芳香
現在では、一般的にゼラニウムというと200種類以上もありますが、これらのほとんどが観賞用に栽培されたもので、厳密には精油用のゼラニウムとは属科が違います。
精油として使われるゼラニウムは、バラを思わせる芳香を持つPelargonium属で、ローズゼラニウム、貧乏人のバラ(英語:poor-man’s rose)とも呼ばれています。和名は、「匂い天竺葵(ニオイテンジクアオイ)」。多年生の低木、ピンク色の花を咲かせます。
ゼラニウムには、「シトロネロール」、「ゲラニオール」、「リナロール」などの芳香成分が含まれていて、ローズの香りにとてもよく似ていますが、甘い中にも爽やかさのある香りです。
「シトロネロール」は、昆虫が嫌がる香りなので、天然の虫除けローションとしても使うことができます。
この精油用のゼラニウム(ペルゴニウム)の名は、こうのとり(pelargo)」に由来します。果実に錐状の突起があり、こうのとりのくちばしに似ているためと言われています。今ではあまり使われないようですが、「stork’s bill(こうのとりのくちばし)」という英名もあります。
ゼラニウムは女性の強い味方です
ゼラニウムは、肌に対して、様々なすぐれた作用を発揮します。皮膚を再生したり、皮脂分泌のバランスを整えてくれるので細胞の成長を促進する作用があり、抗炎症作用にもすぐれています。
肌にハリを与え、全身用ローションとしてもおすすめです。保湿や、ニキビ・乾癬・湿疹などの皮膚の不調改善にも役立ちます。
また、 熱を冷まし、気や血液の循環を促す作用があると言われ、神経系のバランスをとり、関節痛や神経痛、リウマチ、リンパの滞留改善などにもいいと言われています。
ゼラニウムは女性的な感覚と関わりがあります。その芳香は感情を受け入れ、直感や創造性を促してくれます。感受性を高めることで自分の感情を素直に受け入れ、リラックスすることにつながります。
肌に、身体に、精神に、遠い昔からアフリカで、ヨーロッパで愛され続けた女性の味方、ゼラニウム。ぜひ身近なハーブとしてご利用ください。
商品紹介
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ゼラニウムは、ローズの香りにとてもよく似ていますが、甘いなかにもさわやかさのある香りです。
皮膚を再生したり、細胞の成長を促進する作用があります。
肌にハリを与える全身用ローションとしてもおすすめです。「シトロネロール」は、昆虫が嫌がる香りなので、天然の虫除けローションとしても使うことができます。
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