陽ざしが気になる季節、天然成分のUVカット化粧品できれいな素肌を守る
UVカット化粧品の紫外線吸収剤は大丈夫? SPF値に惑わされないで!
UVカット化粧品に表示されるSPF値は、炎症やシミの原因となる紫外線UV波を防ぐことができる目安の時間を表しています。
つまりSPF値は高ければ紫外線カット力が高いというものではなく、あくまで効力が続く時間を示すものです。
たとえばSPF40といった商品もみかけますが、これはSPF40×<目安の時間20分から30分>が紫外線カットの効力が続く時間となります。
つまりSPF40であれば、800分(13時間20分)から1200分(20時間)の間、効力が続くことになります。
しかし通常、それほど長い間、強い陽射しがあるわけではないので、あまり高いSPFは意味がないと言っていいでしょう。
つまりSPF15程度もあれば、300分~450分(5時間~7時間30分)の間、効力が続くので十分です。
UVカット化粧品は、乳液やクリームに紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を配合して作られます。吸収剤は紫外線を吸収して紫外線から皮膚を守る成分、散乱剤は紫外線を跳ね返して皮膚を守る成分です。
注意したいのは吸収剤。これは防腐剤やタール色素と同じように石油からの合成化学物質で、発ガン性などの毒性があるといわれています。
紫外線に当たると酸化されてより毒性が強くなり、皮膚を傷め、逆に後になってシミになってしまうことがよくあります。
合成成分の吸収剤の代表的なものであるオキシベンゾンは、アレルギー性のある「旧表示指定成分」であり、さらに環境ホルモン性や発ガン性の疑いもあります。
医薬部外品」のUVカット化粧品も危ない
UVカット化粧品は「医薬部外品」として売られているものも多く、全成分表示がない商品もあります。
しかしそうした「医薬部外品」は、実際には数多くの合成成分が使われており、安心安全とは言い難い製品が多く出回っています。成分がわからないUVカット化粧品は使わないということも健康な素肌を保つために求められます。
毎日、UVカット化粧品を使っていたのに、「シミや炎症が増えてしまった」という人が増えています。
そういうことにならないために、今一度、UVカット化粧品の全成分をしっかりとチェックしましょう。
安全な紫外線対策は、天然成分のUVコスメで
紫外線をカットする成分では、酸化チタンや酸化亜鉛などの自然の顔料がより安全です。
顔料には紫外線散乱剤の働きがあります。散乱剤は塗った後に白く見えてしまうのが少々の難点ですが、紫外線吸収剤のようにアレルギー性や発ガン性の心配がありません。
UVクリームは、天然の乳化成分のものを選ぶ
UVカット化粧品のベースになるのはクリームや乳液ですが、合成界面活性剤の有無にも気をつけて選んでください。
天然成分で乳化したUVクリームを選びましょう。
天然成分の乳化成分としては、「カリ石鹸素地」、または「レシチン」などがあります。
ナチュラル派におすすめのUVバルサム
よりナチュラルに紫外線対策をしたい人には、バルサム(バーム)をベースとしたUVコスメもおすすめです。
バルサムとは、ミツロウなどのワックス類とオイルを練り合わせてクリーム化したものをいいます。一般的に使われているクリームは、オイルと水を乳化剤で乳化したもので、乳化剤として合成界面活性剤が使われている場合がほとんどです。
バルサムはワックスとオイルの混合なので肌につけると皮膚の上に薄い膜を張るという特性があります。保湿に優れているだけでなく、紫外線や風から肌を保護するという役目も果たします。
紫外線を和らげる効果がある植物油
植物油も紫外線を和らげる力があります。
とくに紫外線カット効果が高いのは、シアバターやアルガンオイルです。
シアバターもアルガンオイルもアフリカで自生する木の実から採ったオイルです。
陽射しが強い自然環境で自生する木には、紫外線によるダメージを和らげる働きが高い成分が多く含まれています。
とくに肌が敏感な人は、植物オイルで紫外線対策をするのもいいでしょう。
・合成の紫外線吸収剤は肌への危険性が高いので避ける
・合成界面活性剤で乳化されていないものを選ぶこと
・紫外線カットには酸化チタンなどの紫外線散乱剤や植物油などがより安全
問題となるチェックしたい成分