年末年始は、ご馳走を食べる機会が多い季節。
美味しいものを食べすぎてしまう人も多いのでは?
それでも海外に比べると、日本人の食事は「ヘルシー」というイメージがあります。
確かに日本人は、平均寿命も高く、肥満の人の割合も少ないようです。これはヘルシーな日本食のおかげかもしれません。海外でも日本食の人気が高まっていますね。
しかしながら、日本食も海外の食事の影響を受け、動物性たんぱく質や油の多い食事に変わりつつあります。そのせいか、昔はなかったアレルギーやアトピー、癌などの病気が増加しています。
そんな今だからこそ、昔ながらの日本食、伝統食を見直してみませんか?
実は一言に日本食と言っても、各地域によってさまざまに異なります。
日本各地の伝統食について、とても興味深い研究をした医学博士の近藤正二さん。35年かけて北海道から沖縄まで全国990カ所の村を訪れ、現地の人々を取材し、食習慣によって長寿村と短命村があることを発見しました。
近藤博士は、日本の長寿村と短命村の食事の違いについて次のように言っています。
長寿村の食生活は白米よりも玄米、雑穀、イモなどの植物繊維の多いものを主食とし、青物野菜だけでなく根菜や大豆を取り入れ、大きな魚よりも小魚や海藻を食べるようです。
長寿村に見習って、このような食事を意識してみてはいかがでしょうか?
また博士は、食事のほかに、重労働が長寿と若さの条件になっていると結論付けています。
たとえば志摩には、古くから「海女」という職業に関わる女性たちがいますが、彼女たちは日々海に潜る仕事に加えて畑仕事とまさに重労働。しかしほとんどが長寿で高齢になっても健康なことに博士は驚かされました。
また長寿村の農村では、80歳、90歳の高齢者になってからも農作業することが当たり前でした。
ある96歳の女性はこう言っています。「今も700平方メートルの畑を私ひとりで耕しています。家から畑まで100メートルくらいあるけど、つい見に行ってしまう。毎日、することが多くてボケてる暇なんてない」。
「長生きしても体も動かなくなるから長寿にはこだわらない」という声もよく聞きます。たしかに長寿であっても、健康でなければ、あまり意味がありません。しかし博士が調査した長寿村の人々は、90歳を過ぎる高齢になっても労働ができるほどに健康を保っていました。
食事に気をつけるだけではなく、体を動かすことも健康には大事なことですね。
長寿村に暮らす高齢者たちの話によれば、若くして亡くなったのは、「外に出た人たち」が多いとか。都会にあるのは、農薬栽培の野菜と添加物の多い加工食品であることを考えれば納得がいきます。
しかしやがて交通の便が良くなると、長寿村そのものの様相も変わり、コンビニが登場し食生活も徐々に変わっていきます。その結果、かえって若い人たちが親よりも早く逝くことがよく話にのぼるようになってきたのです。
「便利で豊かになった」と思われる現代になるほど、昔ながらの健康な老人が少なくなってきたというのは皮肉な話です。
現代人が求める生活というと、肉や魚、おいしい白米が豊富にあり、労働が少ない便利な暮らしということになるのでしょうが、近藤博士が明らかにした長寿の条件とはまさに正反対です。
雑穀や野菜中心の粗食、その上、ある程度の重労働が必要とされる暮らしこそが長寿といつまでも若々しさを保つ条件ということです。
若さと健康を保つために、昔の長寿村の生活を参考にしてみてはいかがでしょう。
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