いろいろ 作り置きソースの活用

アレンジ自在。手作りの無添加ソース

お弁当には冷めてもおいしい、味付けのはっきりしたおかずがよく合います。冷蔵庫にトマトソースやホワイトソース、チリソースがあると、味付けのアクセントとして使えるだけでなく、すばやく一品ができるのでとても便利です。

かといって市販のソースを使うのは不安です。ラベルを見ると、保存料や甘味料、化学調味料がずらり。原料となる野菜も国産のものは少なく、遺伝子組み換えのものなどの心配もあります。

その点、手作りのソースなら安心。とろみや味付けの加減も自分の好みに調節できるし、材料もオーガニックのものにこだわれます。時間があるときやお休みの日などにまとめて作り置きしておき、普段の日の調理時間の短縮に大いに役立てましょう。

できたソースはアツアツのまま瓶に入れ、さかさまにしておくと、中の空気が遮断され、中身の保存効果が高まります。瓶のフタを開けたものでも、冷蔵庫に入れておけば、2週間は保存可能。小分けにして冷凍したり、梅干や酢、レモンなど自然の保存料をちょっと加えることで、さらに保存期間が増します。

手作りソースはただ食べ物にかけるだけでなく、ゆでた野菜をさっとあえたり、焼き魚に添えたり、お湯や豆乳でのばしてスープにとさまざまなアレンジができます。

Recipe 1豆乳のベシャメルソース

豆乳には現代人に不足しているミネラル(カリウムとマグネシウム)が豊富に含まれています。カリウムは血圧を正常に保つ作用があり、マグネシウムは心臓・血管・神経・ホルモン分泌臓器のはたらきを整える作用があります。

材料

豆乳・・・400cc
白ワイン・・・50cc
オリーブオイル・・・30cc
国産薄力粉・・・30g
ハーブ類を刻んだもの
(エストラゴン、シボレット)
または、スパイス類
(カレー、サフラン、パプリカ)・・・小さじ1〜2
塩、コショウ・・・少々

作り方
  1. 鍋にオリーブオイルを入れ、小麦粉を炒める。
  2. 温めておいた豆乳を少しづつ加えながら、鍋底から混ぜてのばしていく。
  3. 白ワイン、ハーブ類またはスパイス類を加え、焦げ付かないように弱火でよく混ぜる。5分ほど煮たら、塩コショウで味をととのえる。
  4. 豆乳を沸騰しない程度に温めておくとダマにならない。
    保存期間:約10日間
    応用料理:野菜のクリーム煮、クロックムッシュ、グラタン、ロールキャベツ、キノコのクリームソテーなど。

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Recipe 2トマトソース

トマトは、カロチンの一種であるリコピンを豊富に含み、抗酸化作用があり、肺ガンや子宮ガンの予防をする働きがあります。

材料

A
オリーブオイル(炒め用)・・・適量
タマネギ(みじん切り)・・・中1個
ニンニク(みじん切り)・・・1片
パプリカ(みじん切り)・・・1個
バジル(みじん切り)・・・小さじ1
オレガノ(乾燥粉末)・・・小さじ1
塩コショウ・・・少々

B
赤ワイン・・・10cc
トマト(湯むきしてつぶしたもの)・・・中3個
コショウ・・・少々
パセリ(みじん切り)・・・少々

作り方
  1. 大きめの鍋でAを炒める。
  2. タマネギが透きとおったら、Bを加えて混ぜ合わせる。
  3. 弱火にしてフタをし、焦げ付かないようにときどき鍋底を混ぜながら40分煮込む。
  4. 保存期間:約10日間
    応用料理:ラタトゥイユ(野菜のトマト煮込み)、ベジミートボールのトマトシチュー、ペンネ・アラビアータ(唐辛子を加えてパスタのソースに)、ロールキャベツなど。

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Recipe 3チリソース

チリソースはスパイスの辛さで食欲を増進し、新陳代謝も活発にします。野菜をたっぷり入れて、お料理に活躍させましょう。

材料

トマトジュース・・・500cc
トマト(細切れ)・・・中3個
ニンニク(みじん切り)・・・6片
タマネギ(みじん切り)・・・中2個
ニンジン・セロリなどお好みの野菜(みじん切り)・・・500g
レモン汁・・・1個分
クミンパウダー・・・10g
チリパウダー・・・10g
カイエンペッパー・・・ひとつまみ
炒め用オリーブオイル・・・適量
赤ワイン・・・50cc
塩、コショウ・・・少々

作り方
  1. フライパンにオリーブオイルを温め、タマネギ、ニンニクを炒める。
  2. 刻んだお好みの野菜とスパイス類を入れ、やわらかくなるまで炒める。
  3. トマトジュース、トマト、ワイン、レモン汁を加えて弱火で煮詰め、塩コショウで味を調える。
  4. 保存期間:約10日間
    応用料理:ベジミートのチリ炒め、ジャンバラヤ、チリコンカルネ、野菜のスパイシー煮込みなど。

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Recipe 4バジルソース

バジルは消化促進、殺菌、神経への強壮効果があるので、ストレスの多い人におすすめ。料理のソースだけではなく、オーブン料理のアクセントにも。

材料

オリーブオイル・・・150cc
バジルの葉・・・20枚ほど
松の実・・・30g
ニンニク・・・1片
塩・・・少々

作り方
  1. バジルの葉をかるく洗い、水気をよく取り、刻む。
  2. バジル、松の実、ニンニク、塩、オリーブオイルを合わせてフードプロセッサーにかけ、ペースト状にする。
  3. 保存期間:約10日間
    応用料理:ほうれん草のニョッキ(パスタやニョッキのソースに彩り鮮やか)、ムール貝のバジル焼き、バジル&ガーリック・トーストなど。

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Recipe 5マスタードソース

手作りで安心の「マスタード」。新鮮なマスタードシードを使えば、より香りが増し、プツプツした粒の舌触りも楽しめます。

材料

マスタードシード・・・大さじ4
ブラウンマスタードシード・・・大さじ3
白ワイン・・・1/2カップ
蜂蜜・・・小さじ1
酢・・・大さじ3
塩・・・小さじ2/3
レモン(スライス)・・・1枚

作り方
  1. 白ワインにマスタードシードを半日〜1日つける。
  2. ふくらんだシードをすり鉢で半分潰す。
  3. 蜂蜜、酢、塩を加えて混ぜる。
  4. 消毒した瓶に詰めて上にレモンの輪切りをのせて保存してください。腐敗防止になります。
  5. 保存期間:約10日間

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Recipe 6薬味みそ

青シソの香りがさわやかな薬味みそ。青ジソはビタミン・ミネラルが全般に豊富で、特にカロチンとカルシウムは野菜でトップクラスの含有量です。薬味みそはちょくちょく上に溜まった水を捨ててあげたり、薬味を足したりして、冷蔵庫で1ヵ月以上はもちます。ただし、保存する瓶は、はじめに熱湯消毒をすること。

材料

みそ・・・250g
酒・・・大さじ1
みりん・・・大さじ1
青ジソ(お好みで)
ミョウガ
ショウガ
ネギ
ニンニク

作り方
  1. 調味料を合わせてベースを作る。すべてみじん切りにした野菜をベースのみそに加え、混ぜる。1、2日たつとなじんでくるので、たまに出てくる水を捨てたり、麺の薬味などが残ったら足す。量が減ったらベースのみそを作って加えてください。
  2. 保存期間:1ヵ月以上
    応用料理:ごはんにそのままのせるのはもちろん、野菜スティックにつけたり、ゆでた野菜をあえたり、厚揚げのはさみ焼などにも利用できます。

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