価格:2,376円(税込)
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向かい側に富士山が見える田んぼです
山梨県の平林は、約150人が住む山間の村落。標高700mから800mの地区にありますが、7年ほど前から「オーガニック生活便」は、こちらの民家を借りています。
この地からは縄文時代の遺物もよく出てくることから、古代から住みやすい場所だったのだろうと言われています。
村のシンボルでもある氷室神社には、樹齢1200年という杉の神木が立っています。神社の傍らには、とてもおいしい水が湧き出る水源があり、それが清らかな川となって麓に流れています。
富士山と向かい合うようにのどかな棚田の風景が広がっていますが、村にはお年寄りも多いため、米作りには、除草剤が欠かせないという家も多いようです。
川の水源がある村落なので綺麗な水を守ることが出来ればと、「オーガニック生活便」は、「ここで育てた無農薬の米を販売したい」と提案したところ、地元の保坂健次郎さんが引き受けてくれました。
除草は自然の力(タンニン鉄)を活用
無農薬栽培の米作りにとって一番の難関が除草に手間がかかることです。
偶然にも「オーガニック生活便」スタッフのひとりが雑誌「現代農業」で「タンニン鉄の活用で除草が出来る」という記事を見つけました。
田の水の入り口に、お茶の葉と鉄が入った麻袋を取り付けるのです。そうすると、お茶の葉と鉄が反応して、「タンニン鉄」という成分が出来て、雑草の芽が出るのを抑えてくれるとのこと。おまけに稲のほうも鉄ミネラルのおかげで生育が良くなるとのことでした。
早速、この除草法を試してみることにしましたが、お茶の葉の代わりに葛の葉を使ってみました。葛は繁殖力の強靭さで嫌われものの植物ですが、利用できればまさに「一石二鳥」と考えたからです。
7月の終わりに田を見たところ、たしかにほとんど雑草が生えていませんでした。おまけに稲の生育もとても良いとのことで、長年米作りをしている保坂さんも驚いていました。
有志で集って田植えをしました。
きれいな水を守りたい!
「こんな除草方法を皆に教えてあげれば、この村全体で無農薬米が作れる」と保坂さんの顔が期待で輝いていました。標高が高い村落での無農薬の米作りは、麓の米作りにとっても大きな意味があります。
水源があるこの村から麓へ、そして海にたどり着くまで、きれいな水のまま流れてほしい、自然を大切にした縄文時代の清らかな水のように——。
そんな思いから販売するお米の名前を決めました。
「天空の縄文米」