自社のハーブ農園で健康な大地が育むコスメ作り
『「次の世代へ美しい世界を」と、1980年農薬や化学肥料を使わない環境保全型の農業をスタート。化粧品は、自社農場で有機栽培された植物を使っています。
約40年前、山澤清さんが安心安全を求めて始めたのが『ハーブ研究所』です。 若い頃、農薬散布の機械の使い方を指導していた山澤さんは、ある時、子供の頃にはいた生き物たちが皆いなくなってしまったことに気づきました。 「次の世代へ美しい世界を残すには、農薬や化学肥料を使わない環境保全型の農業しかない」と、新たな仕事をスタートさせハーブを活用して、ハーブティや化粧品などの製品を作り始めました。
「健康な大地には無数の微生物がいるように、健康な肌には無数の常在菌がいて、それが肌に潤いを与えています。でも今のケミカルな化粧品は、農薬が生物を絶滅させてしまうように、肌に必要な常在菌を一掃してしまう。だから私が作る化粧品は、肌の常在菌が生きられることを基本にしています。」 常在菌を殺さない化粧品とは、食べ物と同じくらい安全でなければならない、というのが山澤さんの持論です。だから合成界面活性剤や防腐剤などの化学薬品を一切使いません。
『ハーブ研究所』では、汚染されていない土地で、完全オーガニックで、原料となるハーブを栽培しています。化粧品に仕上げる際には、一切の合成成分を使うことなく、手作り感を大切にしています。
最近になって、ようやくオーガニックは脚光を浴びるようになってきました。でもそんな時代だからこそ、山澤さんは、「まがいものではなく、本物のオーガニックを極めたい」と言います。そのため、未漂白ミツロウや、北海道の白樺樹液など、自社で栽培するハーブ以外の原料についても、ナチュラルを極めたものを厳選しています。
また環境汚染による絶滅の危機にある種を守りたいという山澤さんは、黄カラスウリの再生にも力を注いでいます。