ひまわり畑の「ひまわりオイル」を地域の特産品に
海沿いの耕作放棄地を無農薬のひまわり畑に変えました。育てた花からヒマワリオイルを製造、食用だけではなくタラソテラピーの施術オイルとしても活用しています。 豊後高田市では、このような丸ごとオーガニックな地域興しが進んでいます。
大分県の豊後高田市は、地域興しとして海沿いの耕作放棄地を花の岬にする活動を支援してきました。花畑は国東半島の長崎鼻岬にあり、海の見える花の岬として、人気の観光スポットになっています。畑の中心的な推進者は、「NPO長崎鼻b・kネ ッ ト」の近藤哲憲さん。2007年から地元有志の活動が始まり、毎年、長崎鼻岬は、春には菜の花、夏にはひまわり、そして秋にはコスモスが広がるようになりました。
素晴らしいのは、ただきれいな景色で「集客」しようというだけではなく、オーガニックにこだわった取り組みをしていることです。無農薬の畑からとれた菜の花とひまわりの種は、昔ながらの圧搾法で搾られ、健康を考えたオイルとして販売されています。
「今、市場では、化学溶剤を使って製造したオイルが当たり前になっていますが、安心安全を考えるとやはり昔からあった方法で作ったものが一番です」と近藤さん。これらのオイルを使った料理を「花の岬」に来た観光客にも味わってもらおうと、レストラン「フィオーレ」もオープンしました。
さらにこのひまわりオイルの活用法として、フランス式タラソテラピー普及の第一人者として活躍しているコンサルタント、「SPALOHAS 倶楽部」代表のジュアンド・ヤスコさんをアドバイザーに招きタラソテラピー(海洋療法)でのリラクゼーション用オイル「花の岬ビオひまわりオイル」を製品化しました。