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2009年4月1日up

赤峰さんの「百姓塾」を取材しました!

写真左:『百姓塾』の開催地になった、千葉県の栗源地球村。有機レストランもあります。
写真右:『百姓塾』は、朝、にこにこ顔の赤峰さんが指導する合気道で始まりました。

赤峰さんの師弟、栗源地球村の佐藤文彦さん。有機農家として奮闘中。

黄色に染まった菜の花畑で、赤峰さんと参加者の女性。彼女は東京のOLさん。

『百姓塾』に集まった参加者たちが、赤峰さんを囲んで盛り上がる交流会。

著書「ニンジンから宇宙へ」で、知られている有機農家の赤峰勝人さんが、3月27日から29日までの三日間、千葉県で百姓塾を開催、アイシス編集部が取材してきました。

有機農家の佐藤文彦さんが運営する栗源地球村では、年2回、赤峰勝人さんが『百姓塾』を開くことが恒例のイベントになりつつあります。赤峰さんは、佐藤さんと同じ大分県の出身で、二人は、師と師弟という間柄です。

参加者の定員30名という募集でしたのに、それを大幅に上回り、交流会には57人も集まるという盛況ぶりでした。参加者は関東近辺に住んでいる人たちですが、現在、農業に従事している人はいませんでした。吉祥寺でレストランをやっている30代の男性、ミュージシャン、OLの女性など、東京の都会のど真ん中で生活している若者も多く参加していました。ライブハウスで料理を担当している郡山さんは、「都会でする仕事も好きだけれど、それだけでは足りないと思っていて、自然に触れることが必要だと感じています。都会と自然の両方を行き来できる生活がしたいですね」とのことでした。

草が健康な土と野菜を作る

通常、畑に生えてくる草は、農家の人たちは「雑草」と呼び、野菜を育てることは「雑草」との闘いだと言います。しかし赤峰さんの農法は、この草を大切にするという画期的なものです。草は大切なものというのが赤峰さんの持論です。

「草は、土の中の足りないミネラルをどんどん補って、土をもっともいい状態へと導いてくれるんだよ。草を大事にすれば、元気な野菜を育てることができる。だから草を『雑草」と呼ぶなどととんでもない、僕は『神草』と呼んでいます」、と赤峰さん。

この考え方をきわめれば、雑草を敵視して、除草剤などを多用する現在の農業は、まさに自然の恵みをわざわざ壊しているということになります。

自然は、回復する力を持っている

でも今、毎年、農薬がまかれてどんどん土地が汚染されていっていますが、こんなことで、未来はあるんでしょうか、と心配する編集部の質問に、赤峰さんは、明るい笑顔で「大丈夫です」、と力強く答えました。

「自然は生きているんですから、本来のあり方へと復帰する回復力があります。自然のエネルギーは凄いですよ」。

たとえば農薬で汚染された土地は、どんな方法できれいにできるのでしょうか。
「農薬で汚染されていない土地には、微生物がたくさんいます。その微生物が有害物質をどんどん分解していってくれます。だから、農薬で汚染されてしまった土地には、汚染のない微生物がたくさんいる土地の土をいれてあげると、回復力がついてきます」。

日々、自然と向かい合っている赤峰さんの言葉は、リアルティがあり、希望を感じました。

赤峰さんと向かい合ってはなしてうちに、どんどん温かいエネルギーをもらいました。

アイシス編集部 取材者 水上洋子 木村寿宏

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