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安全な化粧品を選ぶ-4

ユーザーの真実を知ろうとする努力が、本当に安全な化粧品を作りだすのです。
パラベンなど科学的な防腐剤が入っていない化粧品はないのですか?環境ホルモンの疑いがあると言われている合成防腐剤
健康をおびやかす化粧品の防腐剤

最近では、男性の精子の減少をはじめ、女性の子宮内膜症や乳ガンの原因になるのではないかと疑われている環境ホルモン(外因性内分泌撹乱化学物質)を、みなさんも耳にしたことがあると思います。

環境ホルモンが恐いのは、少量でも体内に蓄積されていき、何年後、何十年後に影響があらわれるからです。じつは化粧品の防腐剤として少量含まれるパラベンやフェノキシエタノールにも、この環境ホルモンの疑いがあると指摘されています。

パラベンはメチルパラベンのように○○パラベンと書かれているものもパラベン化合物で、洗顔クリーム、化粧水、保湿クリームなどに使われる厚生労働省に認められたポピュラーな薬品です。メーカーの立場からすれば、石油から精製された化合物なので、安価で保存効果も安定しているため、長期保存がきくといった流通させやすい製品ができるという点でメリットが大きいといえます。

しかし、パラベンは人間のホルモンバランスを狂わす環境ホルモンの疑いがあるばかりではなく、刺激が強く、つけた後に湿疹やかゆみを引き起こすことがある成分で、旧表示指定成分にも入っているものです。できるだけ避けたほうがよいでしょう。また、フェノキシエタノールもパラベンと同様に、殺菌防腐剤として化粧品に使われている成分です。自然派化粧品の中にも酸化防止剤としてビタミンEを使っていると宣伝しているものもありますが、ビタミンEだけで油脂の酸化を防止することはできないため、実際にはフェノール系化合物と併用しているようです。

注目したい天然の防腐成分

化粧品の油性成分は乳化されると、バクテリアやカビが繁殖しやすいので、パラベンのような防腐剤が使われるようになったわけですが、安全性に疑問が残る化学的な防腐剤を使わない化粧品成分は本当にないのでしょうか。

もう一度、原点に戻って自然界に目を向けてみましょう。たとえばローズマリーやヒノキチオールなどは、防腐効果を持つ天然成分で、安全性が高いものです。また、1回分使いきりのパッケージにして、防腐剤を使わないという商品もあります。

ですから、化粧品を買う前には必ずラベルを見て「危険な合成の防腐剤を使っていないかな?」と立ち止まってみることを忘れないでください。そして、できる限り自然のパワーを活かした化粧品を手にとりましょう。

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天然の防腐剤

市販されている化粧品でも、安易に石油系の防腐剤を使うことなく、天然の防腐剤にこだわり、製品を作っているメーカーもあります。『オーブリー』の製品は防腐剤として天然由来のグレープフルーツエキスを使っています。これはグレープフルーツから抽出したエキスで、防腐効果だけでなく保湿効果もあり、肌や髪に自然の恵みを受けているという実感がもてる製品といえるでしょう。このような天然の防腐剤は、ほかのメーカーにもぜひ活用してもらいたいものです。

また、素肌に安全なせっけんをベースにしてシンプルな基礎化粧品を提案している老舗の『太陽油脂』では、合成の酸化防止剤・防腐剤はいっさい使わず、天然ビタミンEやヒノキから抽出したヒノキチオールの防腐効果を利用しています。

そのほかミヤウチ柑橘研究所のゴールド化粧水はネーブル、ハッサク、温州ミカンなど6種類の柑橘類を組み合わせて防腐効果を出しています。このように、ユーザーのニーズに応えた自然のパワーを活かしたケミカルフリーの化粧品の開発が進み、使い心地や価格もどんどん改良されています。ぜひ、毎日の生活に取り入れて、気持ち良くケアしたいものです。