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Vol.6 メイクに使われている色素は、天然のものを

本物のオーガニック・コスメの選び方 第6回目
素肌にも環境にもやさしい化粧品選びについて

Vol.6 メイクに使われている色素は、天然のものを -タール系色素はくすみの原因に-


MAKE-UP COSMETICS

メイクの色素が沈着して、くすみやシミに

口紅をはじめアイシャドーやチークなど、メイクの魅力のひとつがその豊富な色彩。多くの女性は気分や季節に合わせて色の組み合わせを楽しみます。

けれども、その美しい色のほとんどは石油から合成されたタール色素なのです。「○色○号」という表記はすべてタール色素です。タール色素は安定しており、豊富な色調がファッションの幅を広げてくれる、というメリットがありました。

しかし、じょじょにタール色素の問題が浮かび上がってきました。色素沈着からくすみの原因となるだけではなく、発ガン性があり、アレルギーを引き起こしやすいといわれています。日本の規制はアメリカやEUよりもゆるく、使用できるタール色素の種類が多いことも要注意です。

皮膚が薄い目の周りや、食事と一緒に取り込む危険のある唇に使うコスメには特に気をつけたいもの。少しずつでも毎日メイクの積み重ねで色が沈着してしまい、目の周りのクマやくすみ、唇の黒ずみのもとになります。

天然成分でもカラフルで美しい色

口紅の紅は、紅花の紅。紅花は化粧品や染料、漢方薬として伝統的に利用されてきた天然の色素です。唇に塗ると血行がよくなり唇そのものの色が美しくなります。くちなし、紫紺(しこん)なども日本で昔から親しまれてきた自然の色素です。

また、水や油に溶けない微粉末である、カルミン、コンジョウ、酸化鉄などといった鉱石から作られた顔料も毒性のない天然色素です。酸化鉄はファンデーションやアイシャドー、口紅などの色づけに広く使われています。

これまで地味なイメージのあった自然派コスメですが、鉱石の顔料を使用することで今ではタール色素と変わらない豊富な色が出せるようになっています。


選び方のチェックポイント

 ・「~色~号」と記されているのはすべて問題のタール色素
 ・口紅や皮膚の薄い目のまわりに使うコスメの色素には特に注意
 ・コスメの色は天然由来のベニバナやクチナシ、鉱石などを使ったものを



メイク用品の色素に含まれる成分をチェック!


問題となるチェックしたい成分

 ・タール色素(「~色~号」と記されるものすべて)


やさしく安心な天然の成分

 ・ベニバナ赤
 ・クチナシ黄
 ・シコン
 ・ツバキ油
 ・カルミン
 ・マイカ
 ・酸化鉄