ヘナはミソハギ科の低木の葉をパウダーにしたもので、肌や髪に塗るとオレンジ系の色に染まります。インドや中近東などの広い地域で用いられてきました。石油から作られた合成成分の一般的なカラーリング剤とは違い、植物成分100%のヘナによるカラーリングは、安心なことから人気が高まっています。ヘナは黒髪を染めることはできませんが、髪に美しい光沢を与えるために、トリートメントとして使うことができます。
ムクティでは、徹底してヘナの品質にこだわって製品を作っています。難しいと思われているヘナも、じつはとても簡単!自宅でも楽に使うことができます。ムクティのシーマさんに教えていただいた、ヘナの使い方をご紹介します。
ヘナペーストを作る
≪準備するもの≫
・ ヘナパウダー/100g
・ 水/400~425cc
・ ボウル/1つ
・ スプーン/1本
・ ケープ(または汚れてもよい服)/1枚
・ ゴム手袋/1組
・ シャワーキャップ/1枚
・ タオル(汚れてもよいもの)/2~3枚
・ ヘアオイルまたはユーカリオイル/適量
1) ヘナパウダーをボウルに入れます。
目安は100g程度ですが、髪の長さに合わせて調整してください。ショートヘアの場合は50g程度で十分です。
2) 水またはぬるま湯(水より早く溶けます)をすこしづつ加えていきます。水のかわりに、紅茶やコーヒーを使うとより落ち着いた色に染まります。
3) 粘りが出るまでかき混ぜます。
4) トマトケチャップぐらいの固さになったら、ラップをかけて3~24時間ねかせます。
少しダマが残っていても、時間をおくことで溶け出してなめらかなペースト状になります。ヘナの成分をしっかりとなじませるためにも、できるだけじっくりとねかせましょう。
* ヘナには身体を冷やす作用があります。寒い季節や冷えが気になる場合は、ユーカリの精油を数滴加えることにより、風邪を予防したり、からだを温めることができます。ユーカリオイルを加える場合は、頭皮につける直前に入れましょう。
* ヘナを混ぜるボウルに鉄鍋を使用すると、ねかせている間に鉄の成分が少しづつ溶け出し、色が濃くなります。
ヘナペーストを髪につける
1) 服や床などにヘナがつかないように、汚れてもよい服やケープを準備して、お風呂場で使用するのがおすすめです。
2) ヘナペーストをつける前に、ヘアオイルでマッサージをします。 ヘアオイルを小さじ一杯手のひらに取り、指先につけて頭皮を軽くこするようにマッサージします。 髪の乾燥を防ぐ効果があるので、できるだけ事前にオイルマッサージをすることをおすすめします。
3) ゴム手袋をして、ヘナペーストを髪全体にたっぷりとつけます。 量が少ないと派手に染まることがあります。毛先は、水を加えてゆるめのペーストにするとつけやすくなります。ロングヘアの場合はコームでといて、髪を小分けにして刷毛を使うと塗りやすくなります。
4) 頭皮にもすり込むようにマッサージしながら、たっぷりとつけていきます。
5) シャワーキャップをかぶり、液だれしないように髪をしっかりと包みます。冬はキャップをする前にラップで巻くと保温効果がアップします。
6) シャワーキャップの上にタオルを巻きます。 夏はシャワーキャップをせずに、直接タオルを巻いてもOK。ただし液だれしやすいので注意してください。汚れてもよい帽子があれば、タオルの上からかぶると、液だれが防げるので安心です。
7) そのまま1~3時間程度おきます。 長くつけておくほど髪は健康になります。つけたまま一晩おく人もいるほどです。待っている時間もリラックスして楽しんで過ごしましょう。
8) お湯でヘナペーストを洗い流します。 ヘナ染めをした当日は、シャンプーは使わないでください。においが気になる場合は、洗い流した後にエッセンシャルオイル入りのヘアスプレーでケアするといいでしょう。
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* ヘアカラーで痛んだ髪にもヘナはおすすめ。ヘアカラーの上からでもできます。髪のぱさつきがおさまり、ぐんとツヤが出てきます。
ヘナ染めをする時に、キッチンにあるものをプラスアルファすれば、髪のツヤツヤ効果がさらにアップしたり、髪のボリューム調整することができます。 ヘナに入れるものを変えると、仕上がリが違ってきます。何度も使っているうちに、どんどん自分にあう方法がわかってきます。ぜひいろいろと試してみてくださいね。
● 卵/ペーストに粘りと、髪にボリュームをだします。
● 紅茶/タンニンが色を長持ちさせます。
● レモン/レモンの酸が、発色をよくします。
● ヨーグルト/硬い髪質の方に。
● 紅茶、コーヒー、精油など/ヘナの香りが気になる場合に。
※卵・レモン・ヨーグルトなどは、ヘナを固めに溶いて、髪につける直前にペーストに入れます。