ゾネントア特集
ゾネントア社は、ハーブティー、料理用ハーブミックス、スープ、菓子類など、100%オーガニック製品を
製造しています。企業創設者のヨハネス・グートマンさんは、オーストリア・オーガニック製品のパイオニア
として知られる人。ゾネントア社を訪問したアイシスは、グートマンさんの企業理念と、そしてゾネントア製
品についてインタビューしました。
『ゾネントア祭り』にロシアからも代理店の若者が来た。
グートマンさんの理念に共鳴して世界中にネットワーク
が広がっている。
持続可能な社会的事業家を称するグートマンさん。
ヒルデガルトの植物療法を活かしたゾネントアの
ハーブティー。
アイシス ゾネントアのいろいろなハーブ製品は、
どのようにして生まれたのですか?
グートマン もともと古い昔のハーブの知識に興
味を持っていたので、中世に生きたヒルデガルトの本を読み、彼女の植物療法を学んだ。彼女のレシピを知ることはとても楽しかった。そのレシピにもとづき、伝統を生かしたブレンドハーブの製品を開発したんだ。
アイシス ゾネントア社を起こすにあたって、グ
ートマンさんが大切にしたことは?
グートマン 生きていくのに何が本当に必要なの
かを真剣に考えたよ。その結果、生きていくのに
本当に必要なのは、ただ暮らせることではなく、
そこに喜びがあることだと気がついた。
アイシス 何故、オーガニック製品を販売する仕事をしようと思ったのですか?
グートマン 自立につながると考えたからだ。たとえば今の農業では、ラウンドアップが大量に使われている。ラウンドアップは、アメリカのモンサント社が開発したもので、世界で一番の売上げを誇っている農薬だ。でもその農薬は、未来をな
くしてしまう。何故なら人間の子孫を作る力に悪影響を与えることがわかってきているんだ。おまけに農薬を使い続けることは、経済的にも余裕を無くすし、何より大切な土地を汚染してしまう。
でもオーガニックだったら、農薬を買うお金から解放されて自立でき、おまけに健康にもなる。そして農業という仕事に素晴らしい喜びを見いだすことができるようになる。
アイシス 除草剤は、そもそも草取りの手間を省
くために開発された農薬ですね。
グートマン 僕は、経済的な理由で大学に行くこ
とができなかったのがとても良かったと思うよ。
大学に入った人は、農薬が必要なものだと教えられる。つまり仕事は、喜びよりも、効率が大切なことだと教えられるわけだ。
アイシス ゾネントア社のシンボルの太陽にはどんな意味があるのですか?
グートマン この太陽は、自由と自立のシンボルだ。ヨーロッパの中世以降、農奴から自由になった農民たちは皆、家のドアの正面に太陽のシンボルをつけ、「私は自由で独立している」ということを示した。太陽は、持続可能な社会的事業家を目指す私にとって、いつでも大切なビジョンなんだ。
アイシス ゾネントア社が、太陽光エネルギーを使っていることも自由で自立した企業でありたいからなのですね。
グートマン そうです。太陽は、オーガニックな仕事にとって必要なインスピレーションを与え、導いてくれるシンボルなのです。